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1月26日 茨城シクロクロス 第5戦 大洗【ME1】レースレポート

来季のシクロクロス全日本選手権を見据えた砂鍛錬企画の2戦目。会場はサーフィンで有名な茨城県大洗町。新潟から遥か320km、日の出を浴びてから間もなく会場に到着。車の運転アシスト機能により行動範囲が広がったのは良かったが、さすがに眠い(笑)

それでは、レースレポートをどうぞ。

機材

---BIKE---
バイク:TCX Pro1
ホイール:Mavic Cosmic SL 45 Carbon TLR
タイヤ:ビットリア テレーノDRY TLR 31C(F:1.15bar、R:1.15bar)
ギア: フロントROTOR-QRings46-36 リア11-34
チェーンオイル:EXLUB

今回のテーマの1つのタイヤの空気圧。朝イチの試走では、前後1.2barからスタートし、1.1bar、1.0barと段階的に下げて走ってみた。チューブレスレディのタイヤが、腰砕けやゲップをせず、どれだけ低い空気圧で運用できるかは、そのタイヤの性能、ライダーの体重、そしてどれだけ横荷重が作用する走りをするかといった要素で決まる。

砂区間だけに着目すれば、空気圧を下げいくと、乗車できる時間や速度が上がる感覚があるので、可能な限り下げたいという結論に。
一方で、それ以外の不整地やトレイル、段差などの走行においては、前輪の空気圧が低いとコーナーでの不安定さが出てきたり、前後輪とも段差や木の根っこにリム打ちする場面もあった。

レース直前に2回目の試走。朝イチより速度を上げて走って、横荷重をレースに近づけてみると、やはり1.0barでは前タイヤが腰砕けになってしまい、コーナーの安定性が確保できなかった。

そうした試行錯誤の結果、上記タイヤを全方位的に運用できる最低限度の空気圧を1.15barと決定した。

ちなみに、長らく不調だった左レバーを交換し、ようやく機材万全の状態で臨めるぜと思っていたのだが、試走してすぐにまた左レバーがエア噛みして、レバーを揉んでも直後に少し効くだけで、またスカスカという状態に(泣)エア噛みの原因はレバーではなく、どうやらキャリパー側だった模様。
替えのバイクも無いので、前ブレーキのみで走ることになり、運動による発汗より、前輪ロックへの不安による脇汗の方が多いレースになった。

---WEAR---
ヘルメット:KASK Utopia
ジャージ:オンヨネチームワンピース
インナーウェア:アンダーアーマー
アイウェア:OAKLEY SUTRO(メルカリショップで購入したミラーレンズを試行)

コース

・ホームストレートは砂利道でところどころ不安定な砂利も
・前半は緩衝緑地や公園エリアをクネクネと
・中盤に舗装路や砂利道を繋いで砂浜へ
・後半は砂浜と草地の交互エリア
・最後に砂利道を繋いでフィニッシュへ

出場前から少し懸念いたのだが、砂利道の区間が長くコーナーもある。砂以上に砂利道は苦手意識があり、実際に先般の全日本選手権でも転倒して7針縫う裂傷を負っていたので慎重に行こうと決めた。

目標

・15位、できればシングル
・転ばない、怪我しない

今日の課題や狙い

レース展開

・林間では追い抜くことが難しいので、パワーで押せる砂利道や砂セクションで順位を上げていく

テクニック(意識すること)

砂セクションにおいて
①体幹に力を入れて上半身が前に出ないように抑える
②2m先に全集中
③引き足メインのペダリング

レース

スタートグリッドは4列目。スタートして最初が右コーナーなので、アウト側のレーンを選択。エッグビーターのペダルに変えて間もないが、クリートキャッチは成功。エッグビーターは、踏んでもハマらない。ペダルを回しながら入れる感じ。

スタートは良かったが、すぐに気づく。一定以上加速してしまったら前ブレーキだけでは安全に減速できない。少し順位を落としつつ安全に減速しコーナーにイン。
林間はカオスな感じで、無理せず周りに同調しながら進む。そんな中、マサミチ師匠はスススーと前に上がっていく。うまい。これぞテクニック。

開けたエリアに出て、スピードが出る場面では、その後のブレーキングの不安からトップスピードに乗せることができない。特に砂利道や硬い砂の地面などは前輪ロックした時点で転倒に直結するのでビビってしまう。

砂セクションでも、序盤はカオスなので降車場面が多い。15位ぐらいのグループで1周目を完了。

2周目以降も同じような展開。マサミチ師匠を視界に捉えながら走っていたが、3周目ぐらいから姿が見えなくなった。一方、自分はずっと同じ集団から抜け出せず、シンプルな直線で鬼踏みしてはセーフティに行かざるを得ない所で抜かれるを繰り返した。

中盤の砂セクションでは、乗車率も増えてきた。自分比較では、以前よりもずっと乗れるようになってきたが、他のE1ライダーと比べると可もなく不可もなくアドバンテージは無い。

残り3周ぐらい?だったかの、開けた箇所のクランクコーナー。プラスチックラバーと草の混合な地面のところでスリップダウン。宇都宮全日本で負った裂傷と全く同じ箇所をやってしまい流血・・・。亘理で痛めた右手首もやってしまい痛恨の一撃になってしまった。また、右側に倒れたせいで、リアディレイラーも少し曲がってしまったもよう。変速の調子がおかしい。

機材も身体もアカン状態になってしまったが、前後に選手が居なくなったので、ここは砂の練習だと割り切って、砂の全乗車に挑戦。砂のクランクコーナーがあり、9割以上の選手が降車していたが、もう少しでクリアかというところで転倒。惜しい!

再乗車して踏み込むと、ガチャンといやな感触と音が。見るとチェーンがスーパーエクストラローに入っていた。さっきリアディレイラーを曲げたせいで、必要以上に内側に入り込んでしまったようだ。復旧しようとしたが、一向に外れる気配がない。スルーアクスルのためタイヤを外すことも出来ず、ジ・エンド。抜いていく選手に注意しながら、担いでゴールした。トホホ。

おわりに

遠征の目的であるチューブレスレディの空気圧の試行錯誤や、砂セクションでの練習において、一定の目的を果たせた。一方で、転ばないという目標は達成できず、怪我をしてしまい、機材も壊してしまって踏んだり蹴ったり。

リザルトは二の次とはいえ、こうした結果になってしまうと素直に悔しい。同じくオッサンカテゴリーの生田目さんがE1でなんと3位入賞し、自分らの世代でもやれるという自信になりつつ、悔しさを一層倍増させた。生田目さんは本当に凄い。初戦の辰ノ口CXでは勝ったが、この半年で一気に差を開けられた感がある。自分も精進せねば。

あと、テクニックとして、ある程度実力が拮抗するE1で順位を上げていくためには、イージーな直線だけでオーバーテイクしようとすると必要以上に踏む必要があり疲労を溜め込んでしまう。マサミチ師匠のようにテクニカルな区間で最小限の力でオーバーテイクできるようにならないとE1では通用しないと感じた。急にスキルがつくことはないが、そうした意識を強く持って次戦に臨みたい。

レース後の反省会(何の?


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意識の仕方、ちょっとの工夫、継続、そんな少しずつの積み重ねで、同じ練習内容でも得られる結果は変わってきます。沖縄4位、ニセコ総合優勝、国体ロード7位、乗鞍2位、Mt.Fuji優勝、数々の戦歴を残してこれました。いまは年齢に抗いながら、新たな工夫や意識を加えながら日々努力。一緒に頑張りましょう!!!

40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…

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