
5/28 ラファ プレステージ三条 インサイドレポート
ラファプレステージとは
ラファプレステージは、サポートや立哨のいない魅惑の地を、スタートからフィニッシュまでチームメイトと協力しながら走り抜く挑戦的なライドイベントである。(公式HPより)
特徴を具体的に挙げると、ルートはオンロードとオフロードが混在し、コースによっては激坂も登場する半日から1日掛かりのコースが提供される。バイク要件が、ドロップハンドルであること(ロード、シクロクロス、グラベルバイクなど)ぐらいなので、コースに応じて実に様々な選択肢がある。これが楽しくもあり悩ましい。

コースは、半日から1日掛かりのハイボリュームなものが設定される。このため、フィジカルのオーバーリーチ(体力の限界)や機材トラブルに対して、チームメンバーが協力して対応していくことが必要になる。
つまり、ラファプレステージは、過酷なコースを通じて、仲間たちと様々なチャレンジを楽しむイベントなのである。
スケジュール
ライドは土曜日の早朝にスタートする。このため、多くのライダーが前泊して臨んだようだ。新潟在住の自分も然り。
5月27日(金)前日受付
・前日受付時間は12時~18時
・チェックポイント通過時に使うブルベカード等を受領
・受付場所はスノーピーク Headquarters
5月28日(土)開催日当日
・当日受付は午前4時~5時15分
・ブリーフィングは4時30分からスタートグルーピングごとに
・スタートは5時から2分間隔て時差スタート
ルール
ラファプレステージのルールは以下のようなものである。
・ドロップハンドルであること(ロード、シクロクロス、グラベルバイクなど。MTBやebikeは不可)。
・安全を第一に考慮し、公道ルールを守ること。
・自転車の交通ルールを守り、歩行者や他の車の迷惑にならないように走行すること。
・マスクを携行し、補給で店舗に立ち寄るなどの際には必ず着用すること。
・1チームは4~5名で参加すること(男女の比率などは問いません。男性だけ、女性だけのチームでも構いません)。
・チームジャージを揃えて参加すること(年代やカラーバリエーションは問いません。ジャージ以外のビブショーツ、ジャケット、キャップ、ソックス等を揃える必要はありません。チームで協議して決定してください)。
・リタイア以外はチーム全員が常に一緒に走行すること(やむなく、チーム内メンバーがショートカットルートを選択する際などは除く)。
・チェックポイントでは、チーム全員揃ってスタンプを貰うこと。
・必要と思われる十分な装備、工具等と補給食を用意すること。
・提供したルートをGPS機器等でコースを確認して走行すること。
・準備期間から当日の模様を撮影しInstagramに最低10枚以上画像をupすること。
・補給はありませんので、チーム全員で準備と対応をお願いします。
・それぞれのチームの安全を主催者側で確認するため、Life360(GPSアプリ)をチーム内で1人ダウンロードし、イベント中は起動しておくこと。課金プランもありますが、無料プランで問題ありません。
テクニカルガイド
ラファプレステージ三条では、上記ルールに加えて以下の運用があった。
・スタート時間より12時間以内にフィニッシュできるよう、時間を考慮しながら走行してください。
・ルート上に設置されたチェックポイントを、規定時間内に通過してください。
・チェックポイントを規定時間内に通過できない場合は、ショートカットルートでゴールを目指して頂きます。
・主催者が提供したルートをGPS機器等でコースを確認して走行すること。
・走行の際には、ガーミンやワフー等のGPSナビゲーション機能を有する
・デバイスの利用を強く推奨しており、事前にコースをGPSデバイスにダウンロードし、走行中は道迷いにご注意ください。
・今イベントて゛は、RIDE WITH GPS にてコースをお知らせする他、チームリーダーへルートのGPXデータを事前にお送りいたします。
・スマートフォンにてInstagramアフ゜リをダウンロード、チームハッシュタク゛を作成してくた゛さい。
・当日に向けた練習や準備の際に撮影した画像もInstagramて゛撮影し、ハッシュタク゛をつけて投稿しましょう。
Instagramやその他のSNSにてハッシュタク゛を #RaphaPrestige・#RPSanjo とチームハッシュタグを付けてべストフォトを10枚以上アッフ゜しましょう。
・本イベントは、皆さんにとってもエモーショナルなイベントになることでしょう。 走っている景色や状況を記録して、他チームや注目している世界のサイクリストにInstagramを通して共有しましょう。
・出発時間はまだ暗い可能性もあり、コースにはトンネルも存在します。車からの視認性も考慮して、ライト類をご用意ください。デイライトとして前照灯、尾灯を常時点灯を推奨致します。
・各自スぺアチューフ゛2本、携帯ポンフ゜、携帯工具等、トラフ゛ルに自己て゛対応出来る装備を用意。
・ポンフ゜は、しっかり空気を入れることの出来るフレームポンプ等か゛1チームに1本あると非常に便利です。もちろんCo2ボンベも有効です。
イージーパッチやタイヤブート等、最悪の事態を想定してリペアキットは準備して下さい。カ゛ムテーフ゜を工具等に巻き付けておくと、万一の際に有効です。
・タイヤに関しても太めのタイヤをオススメ致します。(25c以上)。
1チームに1個はチェーンカッター付きの工具を持参。
・チェーンが切れた際に必要なコネクターヒ゜ンやミッシングリンク等のコネクター等もチームで分担して持参しましょう。
機 材
コースは120kmで、舗装区間が90km、グラベル区間が30kmである。
距離でみれば3:1の割合だ。しかし、時間で見るとこれが大きく変わる。舗装区間はAve速度が30kmなら3時間、グラベル区間はAve速度が10kmなら3時間、1:1の割合となる。グラベル区間のAve速度をもう少し高く見積もったとしても、半分程度の時間を未舗装区間で過ごすことになる。
そういった点から、我がTeam imeZiはメンバー全てがグラベル用のタイヤをチョイスした。
自分の機材アッセンブルは以下の通り。
--BIKE---
シクロクロスバイクにグラベルホイールとグラベルタイヤをアッセンブルした仕様。チェーンオイルは、オフロードで最高の性能を発揮するEXLUB。シーラントはメンテナンス性の高いimeZi。パワーと疲労の管理を行いたかったので、アシオマのペダル式パワーメーターを実装。グラベルイベントでも100%乗車率ならロードペダルでもOK。ペダルを付けるだけで、高い精度で両足のパワーを計測できるアシオマは超絶便利。

バイク:Toyo Frame HYBRID CX-D
ホイール:imeZi 650Bホイール(TLR)
タイヤ:シュワルベ G-ONE ALLROUND(40C) 前後1.75bar
シーラント:imeZi チューブレスタイヤシーラント(imeZi+)
ギア:フロント38 リア11-32
チェーンオイル:EXLUB
パワーメーター:アシオマDuo
---WEAR---
グラベルでは、振動が大きく体幹で支える場面が数多くある。そんな時にオンヨネ 肚力が体幹を最高レベルでサポートしてくれる。
ヘルメット:KASK Protone
ジャージ:imeZi セパレートジャージ
インナー:オンヨネ 肚力
ソックス:オンヨネ 腱力ソックス
インソール:田村義肢カスタムインソール
アイウェア:oakley sutro(プリズムロード)maintenanced by EYECUE
ライド

5時34分にTeam imeZi(アンディ、イトーチャン、ノグチキャップ、T-zaki)スタート。昨日急遽交換したリアディレイラーは問題なく動いている。イトーチャンには感謝感謝だ。↓

グリーフィング。


コースはだいたい頭に入っているし、土地勘もあるので、舗装区間に出ればだいたいの位置は分かる。だが、グラベルを走っている時は、なんとなくこの辺、というぐらいしか分からず。けど、wahoo elementにコースデータを入れてきたので、ナビはバッチリ!の予定が、キューシートを一緒に入れていなかったようで、曲がる位置でお知らせが無くてコース確認に手間取ってしまった。(ノグチキャップ任せ)
スタートから和気あいあいと進行。周りからガチ勢とか言われることもあったが、ライド中のトーク量は中位~上位に来るんじゃないかな。ちなみに、トークのうち20%は下ネタというしょーもないオッサンズ(笑)
術後6週間が経過し、Wahoo kickr で淡々とL3強度を積み上げてきて、舗装路区間では淡々とであればある程度走れる自信はあった。だが、グラベルは別物。パワーを出した分が進むわけでななく、ライン取りや重心位置で推進力は随分と変わるのだ。だから、グラベルをしっかり走り切れるかは結構不安があった。
その不安は的中し、グラベルに入るとしんがりを務めるタイミングが多い状況。一方、イトーチャンがスイスイと進んでいく。自分の知っているイトーチャンじゃねぇ!などと言いながらグラベルを楽しむ。
グラベルの下りは久しぶりなので恐る恐る。イトーチャンとノグチキャップは爆走して一瞬で消えていく。付いていこうとは微塵たりとも思えないぐらいの速度差。自分はアンディに離されないように慎重かつ懸命に。
1.75barに設定した空気圧は、これはこれで問題は無かったが、グラベルをもっと快適に走るんだったら、もっと下げても良かったかなという印象。
八木が鼻のCP1に到着。チェックカードに通過サインをもらう。デザインが何から何までオシャレイズム。さすがラファ。



序盤に女性ライダーを抜くたびにテンションが上がっていたアンディだったが、先頭に立ってしまってからはそのテンションは駄々下がり。どうしたのと聞くと、7/3に柏崎で開催するグラベルイベントBBBの準備で頭がいっぱいなのと。アンディ、柏崎のために一生懸命頑張ってます。自分もお手伝いに行かなきゃかな。
三条市大崎のCP2に無事到着。ここまでボディも機材も、みなノートラブル。普段からグラベルを走っているというのはフィジカル的にも経験的にも相当な強みになる。(自分を除く)


終盤に入り、超絶向かい風の舗装区間が現る。ここは自分の出番でしょってことで率先して前を引く。だけど独り占めはダメらしく、他のメンバーもどんどん前に出てくる。負けず嫌いなオッサンズ。
終盤の登りグラベルでも、ノグチキャップと競り遊んだり、ダンシング講習会を開いたり、しょーもないネタで盛り上がったり。
終始楽しみながら、予定通り11時25分にゴール。Team imeZi2も1時間後に無事にゴール。スタート時差からすると、ライドタイムは大きくは変わらず快走だったようだ。


ロードでの参加者も多く見かけたが、後で話を聞くと予想通りパンクや落車などかなり苦戦したようだ。群馬グリフィンもチームで8回?パンクしたらしい。
グラベルを楽しむなら、フレームはさておき、タイヤはグラベルタイヤを強くオススメします。ロードタイヤで走っても、危険だし、パンクリスクは高いし、振動も多いし、メリットはほとんど無いかと。
グラベルタイヤが優先順位1とすれば、優先順位2はグラベルホイール。650Bのホイールをぜひ試して欲しい。700Cに40cのタイヤを履かせると外径がかなり大きくなるけど、650Bならロードと同じ感覚で走ることが出来る。外径を小さくできる分、装着できるフレームの選択肢も増えるし、走行時の取り回しもしやすい。何故か平地もグイグイ進んでくれる。
初めて参加したラファプレステージ。レースではないからこそ、チームそれぞれ色んな楽しみ方がある。さらにコースが結構過酷なので、挑戦のし甲斐も達成感もある。そんな空気感と一体感が心地よいとても素晴らしいイベントだった。
ちなみに、参加賞の1つの新潟県産コシヒカリは、ラファメンバーかつF(t)麒麟山メンバーのスガハラさん生産のもの。ごっつぁんです!
アフター
ゴール後は、家族と合流してチームメンバーとともにキャンプ。

ライド時間より、飲んでる時間が長いというのも、まぁいつも通り(笑)
火を囲みながら、楽しい時間が過ぎていくのでした。

おわり
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Tazakiの挑戦 ~沖縄、ニセコ、全日本二冠を目指して~
40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…
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