10月19日 宇都宮ジャパンカップ チャレンジレース レースレポート
シクロクロスシーズン真っ盛りの中、20年ぶりにジャパンカップのチャレンジレースに参戦。ジャパンカップ自体は、15年程前にオープンレースに出場した以来。
今回の狙いは、シクロクロスバイクで追い込むことでのフィジカル強化、そして人馬一体の深度を上げること。タイヤはチャレンジグリフォはさすがにキツ過ぎるので、安定のMichelin Powercup28cで。
それでは、レースレポートをどうぞ。
機材
---BIKE---
バイク:TCX Pro1
ホイール:ちくわホイール(40mm高、外28mm、内22mm)
タイヤ:Michelin Powercup28c(F:3.0bar、R:3.5bar)
ギア: フロントROTOR-QRings46-36 リア11-34
チェーンオイル:EXLUB
いつものシクロクロス仕様に対して、ホイールとタイヤを変えただけ。
タイヤの空気圧は、古賀志林道が乾き切らずウェット箇所が多かったので、フロントを少し低めに設定した。もともとPowercup自体がコーナー時のグリップが良いので、スリップは1度も無く下ることができた。
---WEAR---
ヘルメット:KASK Protone
ジャージ:オンヨネチームワンピース
アイウェア:OAKLEY SUTRO プリズムロード
コース
・言わずと知れたジャパンカップのコース1周10.3kmを2周回の20.6km。
・ポイントはもちろん古賀志林道の登りになるが、ここは人数が絞られるポイントで、実際に順位を決定づけるのは田野町交差点を左折してからの40秒ほどの登りと、萩野の道を過ぎてからの50秒ほどの登りとみていた。
・古賀志林道の下りのコーナーが意外にタイトということが試走で判明。自分の記憶の曖昧さよ。
目標
・先頭集団でゴール
・あわよくば入賞とか優勝とか
レースの強度はコースでは無く選手で決まる。エントリーリストを確認すると、沖縄200kmで入賞している青木選手、沖縄50kmチャンプの白鳥選手に宮崎選手、若き頃にヒルクライムでライバルだった本柳選手など、分かる範囲でも強豪多数。この他にもブラウブリッツェンや10代、20代のピチピチな選手が大勢おり、実際に走ってみないと良く分からないという状況だった。
今日の課題や狙い
・頑張る、粘る、喰らい付く
・田野町交差点後や萩の道後の登りでペースアップがあるはずなので、なんとかそこに合わせてカウンターなどで攻撃を仕掛けられれば・・・
コンディション
体重56.8kg CTL120 TSB 前々日比+19 前日比+14
今週に入って体重が56kg台へと急降下。そのままキープして当日を迎えることができた。57kg台なら良いなとは思っていたけど、相変わらず自分の体のことは自分が一番よく分かっていない(汗
レース
レース時間が2周の35分前後しかないことから、スタート直後からハイペースになるのは明白。また、すぐに古賀志林道に突入するのでやはり前方が吉。130名ほどのエントリーがあるなか、3列目からスタート。
スタートと同時にダッシュのような感じ。冷静にドラフティングを使いながら10番手ぐらいの位置で古賀志林道に入る。(93s 303w)
ありえないペースで登る選手もちらほらいたが、KOMまでもたないだろうと踏んで、集団前方で淡々と登る。KOM付近まで来て少しペースを緩めて10番手ぐらいで通過。(3m26s 340w)
慎重に下っていくが、周りが結構カオスで、車輪をロックさせながらガードレールに向かっていく選手も・・・。ラインもまちまちで、とにかくコケない、巻き込まれないをモットーに全集中。なんとか無事に下り切って一安心。
前方に3~4人が先行しているのを確認。こっちサイドには20~30人ぐらいいたので、無理に追う必要はなさそうなので集団内で走る。
予想通りじわじわと差が小さくなってきて、田野町交差点を過ぎた登りで吸収。萩の道の後の登りから2~3人が少し前を行く感じとなり、そこに白鳥選手の姿も。S/F地点を過ぎたところでまとひとまとまりに。
いよいよ最後の古賀志林道へ。(2回しかないけど
周りがどんなペースで登るのか見当が付かなかったので、限界少し手前ぐらいのパワーで登っていく。ナチュラルに先頭に出て、とくにペースは変えずに淡々と登る。少しずつ後ろの吐息が小さくなっていき、KOMは2名で通過。後続は7~8人ぐらいが10秒無いぐらいの差か。(3m16s 351w)
下り切った後に吸収されるだろうし、下りはマイペースで。周りに選手がいた1周目とは違って、2周目は最適なラインで下れるし、タイヤがしっかりグリップしてくれるのでスムーズにダウンヒル。
下り切ると、一緒にKOMを通過した選手が100mぐらい遅れていて、ここからCXバイクで逃げ切るのは現実的では無いと判断し、少し待って2人に。
このまま逃げ切る?と聞いたらYESとの返事だったのでローテ開始。田野町交差点を過ぎたあたりで後続との差は20秒。後ろが全力で追ってくれば追い付かれるし、お見合いすれば逃げ切れる、そんな微妙なタイム差。
ゴールまでに2つある登りを淡々と6倍ぐらいで登って、少し余力を持っておくつもりだったが、実際には滅茶苦茶しんどい状態で、フォームがスーパー前乗りに(笑)
前に出られん状態になりつつ、後ろを確認すると、2名がすぐそこに迫っているではないか~。
追ってきているのに脚を使っているはずなので、ゴールスプリントではこっちが有利。そしてホームストレートに入った直後からゴールスプリント。右サイドからアーティファクト_Rの選手が勢いよくかっとんでいく。全然脚あるや~ん・・・。
意外と長いホームストレート、最後まで諦めずに踏んだけども、と、届かず~。(15s 607w)
優勝は27歳のE1ライダー。3位にはチェックしていた沖縄50チャンプの白鳥選手。一緒に逃げてくれた選手は高校生で、少し調べてみたところ、ブラウブリッツェンにも所属し、今年のインターハイロードで10位!めちゃ強な高校生だった。
うっかり優勝できそうだったが、目の前でスルリと取りこぼしてしまった。だが、考えうる展開としては理想に近い内容だったし、このメンバーの中で2位は上出来だと思う。勝負運は12月まで取っておいたのである。
なお、平均速度37.7km/hはオープンレースの上位と変わらない値。2周目は2人で走っていたことを考えると、オープンレースよりも強度的には高かったと思われる。NPは289w。チャレンジレース、恐るべし。
アフター
遡ること15年ほど。その時はヒルクライムをメインとして活動していた。その時の強力なライバルの1人が本柳選手だった。お互いに乗鞍やMt.Fujiを目標に切磋琢磨していた。Mt.Fujiでは2人ともチャンピオンになることができた。
そんな2人は、環境の変化や身体の故障などがあり、主戦場をロードレースに移し、10年以上の時を経て一緒のレースを今日走った。そして、駐車場では隣という偶然。いや必然か(笑)昔懐かしい地元の友達に会う気分だった。
入賞景品に餃子のチケットがあり、もともと行こうと思っていた「手もみ麺·キング餃子 彩花」へ。ビッグな餃子5個入りを2皿。UMC~!!
レースで追い込めたし、本柳さんに会えたし、美味しい餃子も食べれて、宇都宮遠征、ミッションコンプリート!!
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Tazakiの挑戦 ~沖縄、ニセコ、全日本二冠を目指して~
40代半ばのサラリーマン。そんな筆者が、家庭と仕事のバランスに苦悩しながら、ツールド沖縄、ニセコクラシック、マスターズ全日本選手権で上位を…
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