コピーライター講座に通っていた時の話

宣○会議のコピーライター講座に通っていた時期がある。
動機は、会社がギャンギャン主張しているデザイン・営業力・値段だけで
仕事が受注できる気がしなくなった危機感からだ。
言葉の力で受注というわけではないが
本当に求められていることを形にする思想を確認したい目的で通っていた。
まあ、あわよくばコピーライトの仕事ができればいいなと。軽すぎる。

他の受講生の方はといえば
私と同じくデザイナーで、仕事でコピーも求められることがあるとか、
全く別の仕事をしていてコピーライトの技術を身につけて転職したいとか、
すでに仕事でコピーライトを作っているが技術を磨くためにきているとか。
年齢層も20~50代ぐらいまで、独身既婚男女さまざま。
忘年会と打ち上げぐらいでしか他の受講生と雑談できなかったのだが
↑コミュ障
その時聞けたのはそういう話だった。
講義中は幸いにも刺激的な作品を出す受講生がほとんどで
どのコピーライトにも敬服するばかりだった。

しかし、折しも徹夜案件が並行しだした時で、
土日も出社していたので土曜日の講座に段々と通えなくなる。
講座の前にやっておくべき課題があるのだが、寝るか寝れないかという平日を送っていた中で課題を続けていくのは無理だった。
図面が本当に間に合わなくて行かなかったこともあるし
今寝ないと本当にやばいと判断して行かなかったこともある。

この講座は半分以上出席しないと修了証が出ないのだが、私は貰えなかった。どうしてこのタイミングであんな案件が動き出してしまったのか。
入金前にわかっていれば、絶対時期をずらしたのに。結局その案件のせいで精神疾患が再発するし生活費ともども受講費を施主に請求したい。

そんなわけで、まともに受講できたと言えない身なので
口コミというか感想は書けない。ただただ悔しいだけの思い出になるだけかと思いきや、どんな状況にも花を見出す私。こんなことがあった。

宣○会議の講座と言えばあの四角い鉛筆←だが
受講回数も少ないし、正直課題も的外れなものばかり出していたので
きっと貰えずに終わると思っていたところ
一人めちゃくちゃ大盤振る舞いな先生がいらっしゃって、
大事な一本を賜った。
「目の付けどころは正確だけど、この短さでは背景が伝わらないかもね。でも言おうとしていることはわかるよ」みたいなコメントだった気がする。
私の出した作品に対してかけてくれたその言葉が本心から伝わるもので
当時寝ずに書いた図面を客に跳ね返される日々を送っていた私は
思わず泣きそうなくらい嬉しかった。
私の作品に真摯に向き合ってくれたことが嬉しかった。
いつ何が人の気持を救うかわからない、言葉にされない背景を思うと変わる言葉がある。
この悔しさとありがたかった気持を忘れないように、大事にしまってある。

スタートラインよりも遥かに下回る位置だけど
私も何かを文章にすることは続けていきたい。


#コピーライト #コピーライター #自己投資

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白露なつのはて
まさか…まさかサポートしてくださるのですか!!? ありがとうございます!!!