5月17日 ベーシックインカムが来る
5月17日ですね。
AIによる社会変革が進んでいます。
一般の方でも気軽に人工知能が使えるようになるまであっという間でした。技術者界隈にAPIが公開されてから半年もかからずに。
すでに人工知能に任せられる仕事の分野では、その分野の職人は仕事を奪われ始めていると言います。
私もすでに一部の業務について、例えば条文やイラスト作成は人工知能に任せ始めています。
これが進んだら何が起こるのか。
それは労働の喪失です。
仕事の多くは人工知能が担うため、人々はやることがなくなります。今ですら、ブルシット・ジョブとして本質から外れた意味のない仕事が横行しています。
今後はそうした仕事すら必要なくなるでしょう。
OpenAIを率いるサム・アルトマン氏は二年前からすでにベーシック・インカムのプロジェクトを立ち上げています。
ベーシック・インカムについては、数年前に以下の本のレビューを書きました。
https://www.akvabit.jp/ベーシック・インカム入門-無条件給付の基本所得/
私はベーシック・インカムの何を恐れるかと言うと、やりがいの喪失です。
ベーシック・インカムを得ると、人は労働から解放されます。満員電車に耐える必要もありませんし、納期やタスクに追われる必要もなくなるでしょう。それはそれで素晴らしいことです。
では、そこで空いた時間、皆さんは何をして埋めますか?
ある人はゲーム。ある人は映画。読書や旅や釣りや飲み会を楽しむ人もいるでしょう。
私も労働から解放されたら、今でも時間があれば放浪するタチですから、たちまち旅三昧の日々を送ることでしょう。
ただし、その日々では今感じている経営者としてのやり甲斐は失われるはずです。
仕事は苦役、だけではありません。
達成感や承認欲求、そして仲間意識も得られるのが仕事です。
そうしたものを得るために、人々は毎朝晩のラッシュアワーに耐えて出勤しているのでしょう。
私に言わせれば、それはリモートワークでも得られます。
が、ワークすら奪われて、定期的に支給されるベーシック・インカムと余暇だけで人はどこまで耐えられるのか。
今すぐではないですが、30年以内に労働のあり方はかなり変わると思います。
今の私は仕事に追われ、そこからのやりがいだけになりつつあります。これはこれで問題です。
仕事だけに自分の存在意義を見いだそうとせず、プライベートでも達成感や承認欲求、そして仲間意識を得られる何かを見つけておいた方がよいです。