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6月3日 コミュニティでしか得られない情報

6月3日ですね。

先週は、kintone関係のイベントで遠方に行っていました。
まずは金曜日。名古屋でkintone NIGHT NAGOYAに初参加しました。
そしてその翌日は山口に行き、kintone Café 山口に登壇しました。

今回もとても実のある旅とイベント参加になりました。お会いした皆さんには感謝です。


今までにこの場でコミュニティーの効用は書いています。それこそ何回も何回も。

では、効用とは何でしょうか?

もちろん、初めての場所を旅して、おいしい酒食を楽しむ事は嬉しいことです。が、それは自分の心の快楽中枢が満たされるだけのこと。その記憶が失われたら、また刺激を欲するようになります。
そもそもこうした楽しみは、コミュニティを絡める必要すらありません。プライベートで好きに行けば良いだけのことです。


私が強調したいのは、人々との交流や会話の中でしか得られない効用です。
今回のイベントでも、kintoneの可能性や使い方、熱量や不満や工夫点などたくさんの話題に花を咲かせました。
こうした話題は、皆さんの動画配信を見ても出てきません。ブログを読んでも読み取れないし、SNSにも発信されません。
隠れた情報です。


配信やブログは編集された情報ですから、余分な情報は全て整理され、切り捨てられた状態で公開されます。
そして、SNSは発信量が限られていますから、皆さんも端的な事しか言いません。


会場や飲み会懇親会の場で皆さんから伺うのは、編集される前の生の声です。こうした情報から受けるヒントはとてもたくさんあります。

そもそも、発信の際は、自らの心から一方通行で出るだけです。コミュニケーションによって新たなアイデアが盛り込まれる可能性は著しく下がります。


弊社はシステム開発・提案で生計を立てています。こういった場で得られる生の情報の価値は計り知れないものがあります。

お客様から得られるシステム要件もまた、改まった場の会話だけでは出てこないものです。
多くはインフォーマルな場で交わされる会話に思わぬ本音や内部事情が隠れています。

そういうコミュニケーションを蔑ろにするとお客様の社内事情が汲み取れず、新たな要件や仕様の変更に苦しみます。


今後、こうした要件定義漏れをいかにして減らすかが重要になってきます。
RFPや要求定義書には盛り込まれないような情報をいかにして吸い上げるか。

それには交流会やコミュニティを活用するのがよいです。
お客様が仮にその場にいなかったとしても、他の方との会話によって業務のどこに隠れた要件が埋もれているのかを知る訓練にもなります。
それだけでなく、kintoneそのものの使い方についてのヒントがコミュニティでの会話の中には隠れています。


私がコミュニティに出た方が良いとしょっちゅう力説するのも、ただ単に営業のためではないからです。
今後は、AIが要件定義を行い、コーディングやテストまでやってくれます。

技術者はそのような時代の中、どこに自らの存在意義を見出せばいいか。
それは、こういう交流の場で人と交流し、会話の中から得ていくしかないと思っています。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。