9月19日 組織化は即ちコストの増加
9月19日ですね。
昨日、妻と三浦半島を旅しました。
夜、横須賀の街に移動して、ドブ板通りを散策して訪れたのがSPEC ☆ 01さん。
スカジャンを扱っているお店です。
こちらで、スカジャンのことや縫製や生地に対するこだわりをたくさん伺いました。
デザインから生地、そして加工を経由してお店で販売されるまでの工程の全てを。
物が出来上がるすべての工程を追体験できた空間と時間でした。
お話を伺っていると、細かい工程の一つ一つにこだわりがあることを理解できます。そうした加工を行うには人手がいることも。
安いものにはそれなりの理由があり、値段が張るものにはそれなりの理由がある。
サプライチェーンは、商品流通にとって不可欠です。
そもそも、サプライチェーンの流れた結果を体感するにはスカジャンのお店に行く必要がありません。スーパーやコンビニに行けばいくらでも見ることができます。好きなだけ最終工程の結果を手に取ることができます。
ですが、SPEC ☆ 01さんは凝縮された空間である分、スカジャンの工程のすべてをより身近に感じさせてくれます。
商品が所狭しと並べられ、デザイン案の生地が飾られ、工程の一部始終を感じられます。
スカジャンのサプライチェーンのつながりをより深く感じることができました。
一人親方の場合、このサプライチェーンを一人ですべて行います。
営業から要件をヒアリングし、実装、テスト、そして納品へと。
全ての工程を一人で行うので、引継ぎコストは不要です。
さらに、それぞれの業務に熟達するので、それほど時間をかけずに実装まで至ることができます。
ですが、これを分業制にしたとたん、コストは増大します。
引き継ぎ。
最初の注文の意図を工程全般に周知するコスト。
それぞれの工程を担当する方に対しての研修コスト。
そうしたコストが積みあがった結果、販売する商品の値段は上がります。
また、時間も余計にかかるので、その分も最初にお客様に乗せた上でお伝えしなければなりません。
こうしたコスト構造は、頭ではわかっていました。
ですが、実際に自分が経営者になってみて、頭でしかわかってなかったことを痛感しています。
その切り替えが私の中でまだ不十分でした。
引き継ぎ時間の増大や研修・伝達コストの増大などがどれだけ必要なのか。
今、会社のあり方からもう一度考え直さねばと思っています。
SPEC ☆ 01さんのように、少々狭くても最初の空間を作るところから始めようと考えています。