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12月5日 判断ミスの恐ろしさに瞠目する

12月5日ですね。


昨日の日中、伊丹まで足を伸ばし、市民ミュージアムで開催されている荒木村重展を見てきました。


荒木村重といっても知らない方も多いでしょう。戦国時代に生き、織田信長に反旗を翻した人物として知られています。

摂津一国をおさめ、当代でも指折りの文化人としても知られた人物です。


織田信長に反旗を翻した直接の動機は謎です。が、おそらくは反織田包囲網を敷いていた毛利家や足利義昭や本願寺の誘いに心が動いたのでしょう。

この人物は後世からの評判があまりよくありません。

まず、包囲された有岡城を脱出し、一人で別の城(尼崎城)に向かいました。その結果、有岡城は落城し、家族や家臣たちは京の三条河原でさらし首になりました。

その汚名は400年たった今も残っています。

それだけではなく、本能寺の変によって織田信長の脅威がなくなった後、豊臣秀吉の御伽衆として復活を遂げています。その態度も後世からは誤解を招いたことでしょう。


この荒木村重展では、尼崎や伊丹など摂津の国を治めようとした荒木村重の治世を振り返っていました。

そのため、展示内容は郷土ゆかりの荒木村重には優しく、なるべく好意的にとらえたいとする意図が見えました。


ただ、ひょっとしたら荒木村重のあれこれの悪名は誤解に基づいているのかもしれません。

すべては歴史の闇の中。ロマンを求める好事家の材料となっています。


私がこの展示をみていて思ったのは、判断ミスの恐ろしさです。

大名とは一国を治める経営者。私も経営者のはしくれです。

今までも私はいくつもの失敗をしてきています。そうした失敗は若いから、普通の社員だからで乗り越えられてきました。

おそらく荒木村重にしても、すすんで家族を見捨てるつもりははなかったでしょうし、織田信長への反乱も充分な勝算の上でやったのかもしれません。

が、これからはそうも言ってられません。

特に致命的な失敗はしないように気を引き締めなければ。


悪名を被った場合、長らくそのことが語り継がれてしまうので。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
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