9月17日 システム開発の前には現場を見ておきたい
9月17日ですね。
この週末に新潟に行ってきました。
にいがた総おどりの本番があり、3年目3回目にしてようやく実物を見ることができました。
とにかく総おどりの規模には驚かされました。
私自身、新潟市に降り立つのが初めてであり、800,000人都市の規模を理解せずにいました。駅前や中心部である万代や古町には100メートルを超える新しい高層ビルがいくつも並んでいます。壮観です。
にいがた総おどりは、市の中心である万代バスセンター一帯を完全に通行止めにします。他にも全部で市内の9カ所で行われており、相当にでかい規模のイベントです。
弊社がにいがた総おどりの裏側の仕組みに携わって三年目。
一年目は機能が足りず、手作業運用があって大変でした。二年目は大幅に改善するにあたっての構築が遅れ、お客様からお叱りの電話もいただきました(結果は大過なく終えられました)。
今年は弊社メンバーの頑張りが実を結び、軽微な修正だけで済みました。
私もようやく胸を撫で下ろせましたし、連休に時間が取れそうだったので見に行ってきました。
改めて思ったのは、最初から実際に見ておいた方がよかったなと言う後悔です。
確かにシステム自体は祭りの本番の際はもうあまり関係がありません。事前受付の部分を担うシステムですから、数週間前には様々な処理がもうほぼ終わっています。
本番当日の様子を事前に見ていたからといって、システムの内容や品質に影響するわけではありません。
それでも見ておいたほうがよかったなと思ったのが、実際にシステムを使う方々の思いです。
これは正直言うと、精神論に属する話なのかもしれません。
ですが、あれだけの規模のイベントに新潟のみならず全国から踊り手が集い、一心不乱に踊っています。皆さんの表情もとても生き生きとしていました。
本当に踊るのが好きな方々が集まるイベントなのだと感じました。
そうした方々が申し込みを行う際に、運用を少しでも楽にするためのシステム。もちろん、運営側スタッフの思いも当然仕組みには載せるべきところでしょう。
精神論とあえて書きました。
本来、システム構築に精神論など不要なのは私もよくわかっています。
私が構築する側であっても、精神論を振りかざされたら嫌になります。
ですがそれを踏まえても、人が手を動かし作業する営みは、日々のメンタルやバイオリズムに影響されます。
その時、この総おどりの現場を思い浮かべながらやっていれば、少しだけでも何かの影響があったのかもしれません。
顧客目線とよく言います。
顧客とは、実際に運営をオペレーションする方だけではなく、それを入力する方も含めて顧客です。
私自身、その事はよくわかっていたつもりです。が、今回のにいがた総おどりを目の前にして、まだまだ顧客目線になりきれてなかったと反省しました。
今後、同様の案件の引き合いを受けることもあるでしょう。
その際、忙しさの中、なかなか行けないでしょうが、なるべく事前に現場の運営や使う方々の表情も含めて見ておくようにしようと感じました。