【剣盾レポート】ターフジム突破
「しっかし同じパッジゲットできたのにお前の方が強いのか……」
ヤローを破って次のジムに赴くはいすい(主人公の名前)を橋の上で待ち構えるホップに勝利したあと、二人は少し休息を取っていた。
「当然だ親友よ。駆けだしのきみが10年以上トレーナー経験のある僕に敵う筈がない」
「……だからお前何歳なんだよ?」
「(脳内設定で)元気と希望にあふれる12歳だが」
「はぁ?」
「『おめえ生まれてすぐボールでボケモン捕まりに行ったんかよ!』と言いたいだろ。一般的な時空概念に囚われちゃあいけない。あの有名なマサラタウンのサトシを知ってるな。彼はなんと20年以上のトレーナー経験を積んであるが、未だに小学校に見えるぐらい若々しい。僕は彼が数々の伝説ポケモンを巡り会ううちに第五次元、つまり時間を行き来する力を無意識のうちに身に着けたのではと仮設を立っているが……」
「まーた一人でぶつぶつぶつぶつよー。で、ターフジムはどうだった?」
「ああ、面白かったぞ。僕がカントー、ジョウトにいたころはジムの内部が大体クソ面倒くさい迷宮になっていて、各所に配置されているジムの門下生を配乗しながら進み、最後にジムリーダーを倒してパッジを入手する仕組みがほとんどだ。だからターフジムの牧羊チャレンジは新鮮で面白い。リーダーのヤローもナイスガイだったな。普段は口調だが熱くなると口調が荒々しくなるのもいい。あの筋肉は筋トレで出来た見せるモノではなく、普段過酷の農作業で鍛えられマジモンと見た。すごい奴だったぞ」
「そうか?でもバトルは正直あまり強くないよね」
「それはきみが始終あのカラスっぽいポケモンで飛行タイプわざで場を圧倒しただろ。アーアー嫌らしい、有利のタイプ使って、なにが公平なバトルというのか」
「どの口で言うか……おめえも最初のバトルで、サルノリで俺のメッソンを圧倒しただろ?」
「あれは不可抗力だ。僕はフェアの試合を求めて、ワモレ(バチンキーのなまえ)した連れず、研ぎ澄ましたアーニス・カラテ(フィリピン武術、二本の短棒を扱う技術が含まれている)で挑んだ。そしてダイマックスしてきた相手に、ダイマックスで向かい撃たず、ダイマックスが切れるまで耐え抜き、必殺のダブルアタックでとどめを刺した。その時観客も盛り上がり具合は今でも目をつぶれば浮かび上がる。皆が『はーいーすい!はーいーすい!はーいーすい!』とジムの天井が翻すぐらいの勢いで叫んで……」
「へえ、一騎ぬきとはやるじゃねえかよ」
「これぞ才能……かな?」
「うわっ、褒めると調子に乗っちゃうタイプだわこいつ」
「僕は賛賞の声を浴びながら、ジムをあとにした。今頃はレディの方々からえろいトレーナーカードが届いきてもおかしくないはずだ。嗚呼、ポケモンの才能だけでなく、容姿もハンサムと可憐さが同時に備わった僕、どんな罪の存在なのか……」
「いや、それは流石にないだろ。生まれてこのかた、おばさんと俺からしかバレンタインの義理チョコ貰ってないのは知ってんぜ」
「……そのうちモテて見せる!」