7月のすごい奴らGENESIS
いつもなら軽いアイサツとなんか面白いことを書くところだったが、現実のいざこざでストレスが溜まってイマジネイシヨンが大幅低下。モニターの前に座ってもストーリーが湧き上がらない。あまりにも大きな力の壁、世界の闇に、想像力が押しつぶされてしまう。ならば現実的な話をしよう。
この一カ月に一回のすごいやつらは、感想文の練習ついでにユーザーと親交を深め、徳を高める目的ではじめた。そこそこ反響があったし、たまにはnote感想文で最スキになったりもする。善意の循環だ。
話はここまで、さあて徳を高めますか。
BAD ASSなハゲが暴れるパルプ。カチコミに召集にビール瓶一本だけで持ってきて、親分の前でそれを割って武器に仕上げるなど、こいつは危険、制御不能だとすぐわかった。クール。ハンマーの兄貴もいい味出している。暴力に縋る者はいずれもっと強い暴力に潰される。寓話的。リーは脳内でジェイソン・ステイサムが演じている。
目の前に人が居て、そいつがまるで俺の代弁者のように「あの後何が起きだって?」「どうやってあの場を切りぬいたって?」と質問を繰り返してから答えていく、そのような手法が演劇くさいから苦手だが、この作品は巧みにそれを最小限にして流暢に話を進み、あまり意識することなかった。とっくに乾き切った世界で、虚無寿司が人々を救う。胡乱木交配でここまでやるとはすごいよ。
18世紀の酒場と化した回転寿司屋が帰ってきた。周りが戦闘になっても余裕を見せた主人公はいよいよキッチンに突入。彼が見た光景は……いよいよエンジンがかかった感じ。寿司屋問わず、コックはナイフの扱いが得意だから強敵だぞ。これからの展開が楽しみ。刻んだ玉ねぎをトッピングしたスシは食べ辛そうなのであまり取らないが、今回は食べてみようかな。フィクションの影響されやすい私です。
800字で小説の冒頭を書く、その最適解の一つだと思う。出オチと駄洒落に頼らず、事件が起こり、人に会いに行くだけでこんなに期待が高まる。災害とは一体何なのか、相棒の家系はなぜ女しか生まないのか、その巫女的な血統が災害救助と何が関係あるのか。続きが読みたい。もう読める。
愛がパワーになる、それは二人で手を合わせて石破ラブラブ天驚拳みたいな浪漫話ではない。文字通り、愛を電力に換える。その一端を表す男の精がエネルギーとして搾取されている。道を歩くとホットなサキュバス盗賊に襲われて、性行為なし、機械で合理かつ効率的に絞られる!でも義務を果たさなければならないから今度は憲官に絞られる!女性優位小説!雄共よ消費される気持ちを知れ!早く続きが見たい!
最初の数行で面白くないわけがないと理解した。スクロールバーが超短いけど深夜で一気読みし、怒り、笑い、泣いた。ごめん、泣いたのは嘘だった。
このノリ、場面転換、まるでクエンティン・タランティーノ監督の映画を観ている気分だ。数か月後は主人公もサイトも新方平蔵も記憶が薄れるだろうけど、大統領だけが鮮明に覚える自信がある。嗚呼、ブラッドパレード大統領、素晴らしきファッキンシットホール野郎。貴方のことは忘れない。彼の死を弔い、コインを送った。
ハモは英語だとDaggertooth pike congerといい、ダガーみたいな牙を持ったアナゴの意味さ。京料理でよく使われる魚だと最近で知った。俺の国でもハモは食われるが、そんな丁寧に扱うことは無い。三枚おろして骨が溶けるまで煮込んで缶詰めにぶち込んで鰻缶として売る。味は言わずもがな。「OH!みなみの国のイールレベルが低いデース!ワタシがホンモノのイールお見せシマース!」と言われても仕方ない。ハモの湯引き、めっちゃ美味そうじゃないか。黒い包丁もをクールだ。
今回は以上だ。早く落ち着いて執筆に戻りたいよ。シーユーネクストマンズ。
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