もやもやを哲学でほぐす
あなたが職場で会議のアレンジをする仕事があったとしよう。上司の「やっぱり直接会うのはいいね~!」という言葉は文字通りに答えるならば好みの表現にすぎない。しかしあなたはそう受け止めず、オンラインのほうが都合がよくても、忖度して対面の会議を設定するかもしれない。このような単なる好き嫌いを表す言葉は、場面によっては「要求」にも「強調」にもなり得る。言葉やコミュニケーションは僕たちに喜びを与えるが、否定や支配、そして時には暴力を生み出すこともある。
この本、「言葉の展望台」は言語哲