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【すっぱいチェリーたち🍒】スピンオフ阿久編#️⃣2

昨日の創作記事
メチャンコ楽しかったです。
良かったら見てください。

プロット


オレは
田梨木(たりき)高校に通う
阿久佳祐(あくけいすけ)17歳。
明るさだけが取り柄だ。
高校生活はかなり楽しい。



そんなクラスの様子を
少し皆さんに紹介します。


教壇の真ん前の席は
級長の吉田吉夫(よしだよしお)。
真面目な頭がいいキャラだが
実はそんなに成績は良くない。
というのも
先日、
宇利と私は英語の追試があり
そこに行くと吉田もいた。



思わず



阿久「オイ!その賢そうな黒縁メガネは伊達メガネか?」

吉田は「いや、ホントに度は入ってるよ!」

宇利「真面目か⁉️」



どうやら
オレたちと同じ勉強できない
タイプらしい。
偏差値40前後やな。
急に親近感を感じてしまう。


そこで
天才的な閃きを感じた。
吉田に秘策を授けた。


次の日、
クラスの担任でもある
油木(ゆき)先生が
朝のホームルームにやってきた。

「ヤッホー!!みんな元気〜?
あら、こんなところに天王寺動物園から逃げてきたゴリラが1匹いるじゃない!誰か早く動物園に電話して捕まえにきてもらってよ!」


宇利「えっ?どこどこ?ゴリラ怖い〜みんな逃げろーっ」

ゆき先生「なんでアンタが逃げるのよ!ゴリラのくせに!」

宇利「ナンデヤネン!誰がゴリラやねん!」

全員「(爆笑)」

ゆき先生「さぁ、バカやってないで号令かけて吉田くん」

吉田「き・りーつ」
  「礼」
  「着陸」

全員「ドッ❗️(爆笑)」

ゆき先生「ちょっとアンタ、何が着陸よ!ここは月か?アンタはアポロ11号か?」

クラス「ドッ❗️(爆笑)」

阿久「ヨシッ!はいウケたー」

宇利「オイ、阿久、なんでお前がヨシッ!やねん。ウケたんは吉田やろ?」

阿久「ノンノンノン〜わかってないなぁ宇利くんよ。吉田にオレがボケの秘策を授けたんや!級長やからできるギャグがあるやろ?見てみぃ!あの吉田の誇らしげな顔を」

吉田「(満面の笑み)阿久の方を向きグッドポーズ👍」

宇利「さすがやな〜あの吉田に『着陸』言わしたんや?」

小郷(しょうごう)がサラリと
『あのさぁ、吉田って教科書の間に「お笑いマニュアル」をはさんでいつも読んでるよ。オレ見たことあるよ。かなりのお笑い好きとみたね』

阿久「さすがは小郷。めざといね。
そういうこと。吉田は真面目な顔してウケたくてウケたくて仕方ないのよ。そこで秘策を授けたっちゅうこっちゃ!ユーアンダスタン!」

宇利「誰が「アンダルシアに憧れて」やねん。マッチか!!」

阿久「よーそんなにスカタン言うな。そんなんやからモテへんねん!」

宇利「うるさいなぁ〜同じようなもんやろがい!」

阿久「せやねん。せやからな、ここはモテない我々も恋愛マスターに秘訣を教えてもらおうや」

宇利「誰?恋愛マスターって?」

阿久「同じクラスの藤岡くんや!頭よし、顔よし、運動よし、オシャレよし!会話よしの5冠王や!
見てみぃ、あの千葉雄大のような可愛い顔。いつも女の子に囲まれてキャーキャー言われてるやろ。羨ましい。
さぁ行くで」

小郷「たしかに藤岡くんはカッコイイね。しゃべりも男女隔てなく合わせて話してくれる。モテるのわかるわ」

藤岡くんの前に並ぶ3人。

藤岡「何?何?何の用?」

阿久「実は藤岡くんに聞きたいことあるねん。藤岡くんってめっちゃモテるやん。僕らモテない3人に藤岡くんのモテる秘訣を教えてほしいねん。お願いします」

必死になって頭を下げる2人。


鼻の穴が膨らむ藤岡くん。

藤岡「誰にも言うたことないけど、
特別に教えたるわ。
まずはモテるためのその1.
『恋愛できるかどうかは、キッスを想像できるかどうかや』」

阿久「オー⁉️さすが恋愛マスター。勉強なります。妄想は得意でキッスの妄想はいつもしてます。隊長!」

藤岡「誰が隊長やねん!
モテるためのその2.いくで。
『恋愛って、どれだけ相手の意識に入れるかやねん』わかるか?
『スキ・普通・嫌い』っていう人への評価があるやろ。
でも恋愛に関しては
『スキ、嫌い、普通』になる。
普通より嫌いの方が、相手の意識に入りこめている。普通では恋愛にならないんや。わかるか⁉️」

阿久「オーそうなんや?
『スキ、嫌い、普通』の順番なんや。知らんかった。確かにドラマではよくある。なぁ宇利やん」

宇利「誰が宇利やんやねん!しかし、勉強なります。ってことは彩子(さいこ)にフラれたけど、この理論で言うたらまだ脈ありちゃうの?阿久はどう思う?」

阿久「ホンマやなぁ。たしかにマスター理論では嫌われた彩子にはもう一押しってことやなぁ。ヨッシャ、宇利ゴー」

宇利「せやなぁ。俺もう一度勇気出して告白してみるわ」

小郷「いや〜さすがです。この恋愛マスター理論を身につけたら鬼に金棒やね。今日の日記に書いておきますよ」

藤岡「へー小郷くんは日記書いてるんや。習慣にしてるとはやるね。なんかわからんけど宇利くんも頑張りや」


メラメラと燃え上がり
再び彩子に告白する宇利。

しかし現実は儚い。
彩子に
「そんなんちゃう言うてるやろ!何回言わすねん!チッ(舌打ち)」

と言われてあえなく撃沈。
肩を落とす宇利。


ん?宇利の様子がおかしい。
なにやら、商店街の買い物客へ、
大きな声で話しかけている。
近づいて、
彼が何を言っているか聞いてみた。



「誰がゴリラやねん!」
「いや、逆にそれきた!」
「黒いパンツ取ってませんから!」



フラれたことが、
ショックだったのだろう。
道行く人々の会話に
無差別にツッコミまくっていた。

これが噂の無差別ツッコミか?
最近、不審者がツッコミまくる事件発生していたらしいが、これか?
宇利のメンタルが心配だ。


私たちのドタバタの青春は続く。
チャオ♪


恋愛マスター理論は
こちらの「さぼ姉&アークン&うりものふきだすかもライブ」スタエフを
参考にしています。
9分30秒からの
うりもさんの友達モテ男S君の話です。


「メガネ割りますよ!」と
私がうりもさんにツッコまれた伝説の回です。

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