ラジオ日記『問わず語りの神田伯山』
「浜の真砂は尽きるとも 世に“悪口”の種は尽きまじ」…古今東西、皮肉や揶揄、罵詈雑言にブラックユーモアなど、毒舌家は嫌われつつも、愛されてきました。
近年の日本でいえば、ビートたけしや毒蝮三太夫、ヒロミに坂上忍など、毒舌を売りにした芸能人が次々と現れ、人気を博してきましたが、最近は有吉弘之やマツコ・デラックスなど、気配りも忘れない“優しい”コンプライアンス対応型の毒舌も(ここまで敬称略)。
そんな中、昔ながらの毒っ気強めのトークで人気を集めているラジオ番組が、『神田松之丞 問わず語りの松之丞』改め『問わず語りの神田伯山』。昨年2月、真打ちに昇進すると同時に、6代目を襲名した講談師・神田伯山さんの冠番組です。
笑い屋の重藤暁さんがいるものの、基本一人語りの30分。伯山さんの周辺で起こった出来事への皮肉や悪口がメインで、1日の放送では林家三平さんや帝国ホテルがターゲットでした。
基本、全方位を敵に回すスタンスで、これまでも伊集院光さん・土屋伸之(ナイツ)さん・花田優一さん・ 蓮見孝之(TBSアナ)さん・ 片岡仁左衛門さん&歌舞伎ファン・一般リスナー・TBS社長…と数週間に渡って口撃することもしばしば。
現在のヌルいコンプライアンス社会の中では、クレイマーレベルに感じる人もいるかも知れませんが、そこが逆に新鮮ですし、「100年に一度の天才」といわれる講談の芸が根底にあるだけに許されるのでしょう。そもそも、講談界の話題を集めるために、戦略的にやってきたという側面も。
Wikipedia情報によれば、高田文夫、笑福亭鶴瓶、鈴木敏夫(スタジオジブリ)、太田光(爆笑問題)らも評価。弘中綾香(テレビ朝日アナ)、松本潤(嵐)、岸井ゆきの、小川紗良、真島昌利(ザ・クロマニヨンズ)らはリスナーだそうです(敬称略)。松本さんもいじってたなあ(笑)。
先日はホラン千秋さんとも、文化放送でラジオ特番をやるなど、多方面に活躍する伯山さん。一度どっぷりと、その毒舌&講談の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
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