俳優ノート『リリー・フランキー』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年夏ドラマ『漂着者』に出演するリリー・フランキーさん。
イラストレーターやエッセイスト・小説家など、マルチな才能で知られるリリーさん。絵本『おでんくん』はアニメ化され、長編小説『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』はベストセラー。ラジオパーソナリティーを務める『スナック ラジオ』も好評(自分調べ)。
本格的に俳優として認知された作品が、初主演作でもある映画『ぐるりのこと。』(2008年)。一組の夫婦の物語で、妻役に木村多江さん。リリーさんは、その夫でひょうひょうと生きる法廷画家で、45歳にしてブルーリボン賞新人賞を受賞しました。
90年代のさまざまな社会的事件を背景に、困難に直面しても離れずに生きていく夫婦の10年の軌跡を描くラブストーリー。
『そして父になる』(2013年)から『万引き家族』(2018年)まで、是枝裕和監督の常連でもあるリリーさんですが、他の監督作品にも引っ張りだこ。ドラマの劇場版で大根仁監督『モテキ』(2011年)を次に挙げます。素のリリーさんのような中年不良役。「なんてな!」のいい方が絶妙。
藤本(森山未來さん)は、金なし夢なし彼女なしの31歳。派遣社員を卒業し、ニュースサイトのライター職として新しい生活を踏み出そうとしているが、プライベート(=恋愛)の方はまるで充実しないままだったが…ある日突然、異性にモテまくる奇跡のシーズン「モテキ」が訪れた!
主演した『洞窟おじさん』(2015年)や大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』(2019年)など、NHK作品も少なくないリリーさん。最後は、例の感染症下で作られた『不要不急の銀河』 (2020年)を紹介します。リリーさんは自粛で経営が厳しいスナックのマスター役を演じました。
自粛の“延長”が叫ばれた5月上旬。岐路に立たされる、スナックを営むある家族。「俺たちの店は不要不急なのか?」スナック“銀河”を舞台に、自問自答する夫婦(リリーさん&夏帆さん)と客などの人間模様を描く。
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