学園ドラマ『ドラゴン桜』で若手俳優を青田刈り

若手俳優の登竜門といわれる学園ドラマ。近年は少なくなったとはいえ、『3年A組-今から皆さんは、人質です-』(2019年)のように、生徒役が次々ブレイクする成功例があるだけに、要チェック。

2021年春ドラマでは『ドラゴン桜』続編の一択。前作(2005年)では、生徒役だった山下智久・長澤まさみ・中尾明慶・小池徹平・新垣結衣・サエコ(敬称略)全員が売れましたので、今回の生徒役にも期待したいところ。

まずは、新垣結衣さんと同じレプロ所属の南沙良さん(18歳)。“第二のガッキー”として、二コラモデルやポッキーCMなどで売り出されてきた南さんですが、映画やドラマは非メジャー作品で、じっくり育てらてきた印象。大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演が決まっています。

次は、アミューズ所属の細田佳央太さん(19歳)。子役出身ながら、名前が知られるようになったのは、映画『町田くんの世界』(2019年)の主役に1000人のオーディションの中から大抜擢されてから。今年公開予定の映画『子供はわかってあげない』でも、上白石萌歌さんの相手役で準主役。

3人目は、テンカラット所属の志田彩良さん(21歳)。ドラマの印象が強い志田さん。『チア☆ダン』はレギュラーながら、あまり目立ちませんでしたが、『ゆるキャン△』では主人公(福原遥さん)の友人役で存在感。『だから私はメイクする』では準主役でした。

4人目は、広瀬すずさんが見出したという、フォスター所属の鈴鹿央士さん(21歳)。映画『蜜蜂と遠雷』の演技が絶賛されて以降、ドラマでも、朝ドラ『なつぞら』・『おっさんずラブ-in the sky-』『MIU404』と次々と起用され、映画&ドラマ『ホリミヤ』では久保田紗友さんとW主演中。

5人目は、元天才子役で“こども店長”こと加藤清史郎さん(21歳)。子役時代なら、ドラマ『11人もいる!』が印象に残るところ。現在、『モコミ〜彼女ちょっとヘンだけど〜』に出演中で、小芝風花さん演じる主人公と恋仲予定の青年役。2019年に研音に移籍したので、今後出演作が増えそうです。

6人目は、欅坂46の絶対エースと呼ばれた平手友梨奈さん(19歳)。単独での女優業は映画『響-HIBIKI-』でいきなり主演。昨年グループを脱退。映画は『さんかく窓の外側は夜』『ザ・ファブル 殺さない殺し屋』と出演が続きますが、プライムタイムの連ドラは本作が初めて。

と、ここまでネットでは、続編の生徒役を“微妙”という声もありましたが、それは3つの理由があると思います。一つは、現在の時点から前作キャストを見ている点。山下・長澤は売れ始めていましたが、まだ発展途上。ガッキーに至っては女優業を始めたばかりで、まだ知らない人も多かったはず。

二つ目は、今回のキャストが薄味な外見と、知る人ぞ知る実力派を集めてきた点。意図はまだわかりませんが、演技力でいえば前作の当時のそれに比べれば上。三つ目は、一人ずつ発表するという“煽り”型の情報解禁方法。期待を煽った割りに、知名度が低いということでガッカリ感が出たのでしょう。

そして最後の7人目は、大方の予想通りKing & Princeの高橋海人さん(21歳)。ここまで毎日情報解禁でしたが、一日飛び。恐らくは『天国と地獄』最終回直後まで引っ張りたかったのでしょうが、あまりにもネットの反発が大きいので、慌てて解禁したのかな。

ドラマのビジュアルの大きさでもわかる通り、一番の目玉ということなのでしょう。『ブラック校則』(2019年)では高校生役、『姉ちゃんの恋人』(2020年)では大学生役でした。日曜劇場枠では、『99.9』以来のジャニーズ(キンプリ)主題歌になる可能性も。

脚本家含めて色々不安材料はありますが、どんなドラマでも作品を見て判断するのが鉄則。初回に期待しましょう。


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