俳優ノート『西田敏行さん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年冬ドラマ『俺の家の話』に出演する西田敏行さん。
芸達者な俳優といえばこの人、西田さん。大河ドラマ出演13回の大俳優。歌わせれば『もしもピアノが弾けたなら』が大ヒット。人気バラエティ『探偵!ナイトスクープ』の2代目局長としても親しまれ、長寿番組『人生の楽園』ではナレーションを担当。日本俳優連合の理事長でもいらっしゃいます。
そんな西田さんといえば、まず『西遊記』 (1978年)。ゴダイゴの楽曲と共に大ヒットした本作で、西田さんは猪八戒を演じ大ブレイク。主演に抜擢された『池中玄太80キロ』(1980年)につながっていきます。続編も作られましたが、西田さんは降板。引き継いだ左とん平さんを偽者扱いしてました。
次は西田さんの代表作の一つで、全22作も作られた映画『釣りバカ日誌』シリーズ(1988-2009年)。名優・三國連太郎さんとの掛け合いが絶妙で。全国各地の名所が登場する、ご当地映画としても楽しめました。
『男はつらいよ』シリーズと同じく、毎回違うマドンナ(とその恋の相手役)が登場するのがお決まり。佐野量子(武豊夫人)・喜多嶋舞・宝生舞・桜井幸子・江角マキコ(敬称略)など、今となっては貴重な元女優さんたちも。政治家となった山本太郎さんも19に出演しています。
最後は『タイガー&ドラゴン』(2005年)。実はTverで配信されていて、ついに最終回まで見て大号泣。もう3回目ぐらいなんですけどね(笑)。ちなみに、『池袋ウエストゲートパーク』(2000年)も配信されていて完走。
宮藤官九郎さんの脚本の巧みさはもちろんありますし、主演の長瀬智也さんの熱演ぶりも素晴らしいのですが、やはりキーマンは西田さん。芸達者な西田さんなくして、この傑作は成立しませんでしたね。日本の至宝。
新ドラマ『俺の家の話』も長瀬さんと共演で親子役、そしてクドカン脚本。楽しみだなあ。