テレビ日記『5夜連続生放送 春よ、来い!』

ドラマの端境期には民放各局では、様々な番組を使って新ドラマの番宣するのが恒例。代表的なのはTBSが春と秋に放送する『オールスター感謝祭』。トークの天才だった島田紳助さんが司会の頃は、本当に面白かったのですが、今田耕司さんに交代してからは、ほぼ見なくなりました。

そんな今田さんが司会を務める、5夜連続の生放送番組『春よ、来い!』が今週NHK総合で、夜10時から放送されています。『ファミリーヒストリー』でも長く今田さんと組んでいた池田伸子アナウンサーがサブ(30日からは別のアナ)。

例の感染症の中での苦しい暮らしや国際情勢の悪化。こんな今だからこそ、春のきざしを探し、希望を分かち合えないか。そんな思いで日本と世界をつなぐ、5夜連続生放送。日本各地の春の表情や、希望の歌のパフォーマンス。パリ、ニューヨーク、ワシントン、オランダ、ベネチアとも中継。

桜満開のグッドタイミング。第一夜は、平原綾香さんが夜桜をバックに「春よ、来い」を歌いあげました。その後、阿佐ヶ谷の商店街を散策する阿佐ヶ谷姉妹と山田孝之さんの謎コンビが可笑しい。

さらに、フランスと中継を結び、緊迫する欧州情勢を伝えた後、加古隆さんが『新・映像の世紀』のテーマ曲「パリは燃えているか」を生演奏。同番組のナレーターを務める山田さんも、生でナレーションを加えるという贅沢さ。

第二夜はさらに多彩。ゲストに、4月から始まる新ドラマ『正直不動産』の山下智久さんと福原愛さんが登場。山下さんとしても、ジャニーズ独立後の大きな仕事ですから、相当気合が入っている感。これだけコメントする山下さんは初めて見た気がします。

2年連続花火大会が開催されていない秋田県の大曲から、まだ雪が残る中、花火が打ち上げられました。次に、朝ドラ『カムカムエヴリバディ』の主題歌「アルデバラン」を、AIさんが桜の木の下で熱唱。『カムカム』名シーンも。

次の朝ドラ『ちむどんどん』の番宣のため、主人公を演じる黒島結菜さんも登場。異例ですが、三浦大知さんが主題歌「燦燦」を、放送前にも関わらず初披露。

次の次の朝ドラ『舞いあがれ!』のヒロインは、福原さんに決まっていますので、黒島さんと福原さんという、朝ドラバトンタッチセレモニーをしたような貴重なツーショットが見られました。

最後はニューヨークから中継。例の感染症を克服したかのように活気を取り戻した街で、ダンサーたちが圧巻のパフォーマンス。全身で表現することの喜びに満ちた表情に、ホッとしました。世界はつながっているなと。

30日には中島美嘉さんと高橋英樹さん、31日はBEGINと織田裕二さんと朝日奈央さん、1日にはコブクロと濱田岳さんと八嶋智人さんと高橋みなみさんが登場します。バカ騒ぎっぽい民放の番宣番組より、さりげなく宣伝するこのNHKパターンはいいなあ。

余談:4月からレギュラー化されるEテレ『バリューの真実』。「幅広い世代の“多様な価値観”にSixTONESが体当たりで迫る」というもので、一足早く29日にSP特番として放送されました。

同番組内ドラマで主人公を演じたのは、『カムカム』の稔さんこと松村北斗さん。髪型問題で揺れる六石家の長男・和樹という役どころですが、妹役に『カムカム』ひなたの幼少期を演じた新津ちせさん、和樹にアドバイスする理髪店店主役に『カムカム』安子の父・甲本雅裕さん!

いずれの番組も「NHKプラス」で視聴可能です。

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