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女優ノート『新垣結衣さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は来年1月の『逃げ恥 新春SP』に主演する新垣結衣さん。

2008年から毎年、日経エンタテインメントが行っている「タレントパワーランキング」。2020年の女優部門では、1位から順に新垣結衣・綾瀬はるか・深田恭子・石原さとみ・北川景子・有村架純・天海祐希・広瀬すず・長澤まさみ・広瀬アリス(敬称略)となります。見事に日本のトップ女優10人。

そんな中、異色なのがガッキー。『獣になれない私たち』(2018年)以来、連ドラ主演も、映画出演もなく、ほぼCMのみで日本の女優界のトップに立ち続ける。

ガッキー史上最高に可愛かった『マイ☆ボス マイ☆ヒーロー』(2006年)、人気シリーズ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(2008-2018年)、堺雅人さんとのコンビが絶妙「リーガル・ハイ」(2012-2014年)など、有名な作品は数多いので、敢えて忘れられがちな作品から。

まずは、映画『麒麟の翼 〜劇場版・新参者〜」(2012年)。阿部寛さん主演のドラマ『新参者』の劇場版で、新垣さんは容疑者の男性(三浦貴大さん)の同棲相手役で、ヒロイン格でした。

プロデューサーが、映画『恋空』やドラマ『パパとムスメの7日間』(共に2007年)の那須田淳さんであったことや、阿部さんと新垣さんが『ドラゴン桜』(2005年)の教師と生徒役だったことも、キャスティング理由だったのでしょう。ちなみに、ガッキーは福島県出身設定。

次は、ガッキー唯一のNHK出演作で、震災SPドラマ『絆〜走れ奇跡の子馬〜』(2017年)。朝ドラにも大河にも出たことがないトップ女優というのも珍しいのですが、これまた福島県が舞台のお話。

東日本大震災で被災し、長男を亡くした牧場の親子が、震災の日に産まれた子馬を競走馬へと育てていく姿を描いた感動作で、役所広司さん・岡田将生さん・田中裕子さん・小林薫さんらと豪華キャストの中でも、ガッキーは埋もれていませんでした。

最後は、新垣さん主演の映画『くちびるに歌を』(2015年)。長崎・五島列島を舞台に、心に傷を負った元天才ピアニストで、中学校の代理教員(新垣さん)が、生徒たちとの交流の中で立ち直っていく姿を描いています。

アンジェラ・アキさんの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」が主題歌の、なかなかの感動作ですが、生徒役を中心に、後に飛躍する若手俳優が多数出演しているのも見どころ。葵わかな・恒松祐里・山口まゆ・佐野勇斗・渡辺大知(敬称略)など。

来年もガッキーが幸せでありますように。そして、できれば連ドラ主演しますように。



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