ドラマ日記『天使にリクエストを~人生最後の願い~』(第3話)
朝ドラ『あまちゃん』の人気キャラ“琥珀の勉さん”を演じた塩見三省さんがメインゲストとなった第3話。塩見さんの演技に引き込まれました。
“サイレントエンジェル”として活動を始めた探偵の修悟(江口洋介さん)たち。新たな依頼主は、戸籍もない元ホームレスの末期がん患者の武村(塩見さん)。
40数年前の爆弾犯だと匂わせる武村を、元刑事の高津川(西郷輝彦さん)の協力を得て調べる修悟。そして、病院を抜け出した武村のアパートの床下から見つかったものは…。
三菱重工爆破事件(1974年)を想起させる爆弾犯像や、劇中で歌われた高田渡「生活の柄」など、全共闘世代が武村のような高齢者になっていることに、改めて気づかされました。
学生運動の闘士たちのその後の人生は人それぞれ。大企業に就職した者、官僚になった者、そのまま労働運動を続けた者。彼らの老後も、きっと様々。貧しくとも志高く生きた男の最後は報われたのか、否か。
恩人として(あるいは恋愛対象として?)慕う修悟を危険にさらした武村と、修悟本人に怒りをぶつける亜花里(上白石萌歌さん)。二人の関係はどうなるのか。次週予告も相まって楽しみです。