2020年「紅白歌合戦」反省会
毎年恒例ではありますが、今年も最初から最後まで、リアルタイムでNHK『紅白歌合戦』を見ました。例の感染症の影響で、初の無観客で行われた『紅白』でしたが、余計な演出が少な目で、逆に良かったと思います。
まずは司会。4年目となる内村光良さんは、今年はほぼ総合司会に専念。紅組司会の二階堂ふみさんが抜群の安定感。肝が据わっていて、もう一人の総合司会でNHKアナの桑子真帆さんもいらないぐらい。大泉洋さんは、意外に節度があり、モノマネも控えめ。
ここ10年ほどの余計な演出(演歌歌手周りで多人数グループが踊る等)がそぎ落とされ、曲に集中できました。イメージ的には豪華版『SONGS』。大泉さんいますし。あっ、もう「けん玉」演出はいらないですから。
ただ、時間が常に押しているので、曲と曲との間が短く、“余韻”がほとんど感じられなかったのが残念。JUJUさんの「やさしさで溢れるように」の熱唱では、多くの人が故・三浦春馬さんを想い浮かべたでしょうし、あそこは“余韻”が欲しかったですね。
毎年言っていますが、出場歌手がやはり多過ぎます。特別枠含めて50組近く出場していましたが、厳選すれば20組ぐらいにできるんじゃないでしょうか。まあ、芸能事務所との攻防や忖度はあるでしょうが、NHKなら突っぱねて下さい。時間も夜9時からの3時間弱でいいと思います。
特に盛り上がったのはJUJU、嵐、LiSA、あいみょん、Superfly、福山雅治、MISIAあたりでしょうか(敬称略)。特にMISIAは、昼間に「アイノカタチ」が主題歌になった、ドラマ『義母と娘のブルース』の名シーンをまた見ていたので、なおさら感動的で。
「私が笑ったら自分が笑った気になるってさ、私が傷つけられたら自分のことみたいに怒るってさ、自分が欲しかったもの全部あげたいってさ、そういうの、そういうのね、世間では愛っていうんだよ」
歌手やスタッフのみなさん、今回も『紅白』をありがとうございました。どうぞ、愛のある一年を。特に桑子さん(笑)