俳優ノート『坂口健太郎さん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、朝ドラ『おかえりモネ』に出演、主人公(清原果耶さん)が出会う、診療所の医師役を演じる坂口健太郎さん。
2010年、「MEN'S NON-NO」の専属モデルとなり芸能活動を始めた坂口さん。やがて“塩顔男子”ブームとなり人気に。2014年、映画『シャンティ・デイズ 365日、幸せな呼吸』で俳優デビュー。
2015年にはさっそく、当たり役の『コウノドリ』(2015年)に出会います。坂口さんは新生児科医の白川役で、産婦人科医の下屋(松岡茉優さん)の同期という役どころ。シーズン1からシーズン2(2017年)への白川の成長が、坂口さん自身の俳優としての進化に重なりました。医療ドラマの傑作。
とあるライブハウスでは、謎の天才ピアニストBABYがライブ演奏中。実はBABYの正体は、産科医・鴻鳥サクラ(綾野剛さん)。ライブの最中に緊急の連絡が入ったため、サクラは病院へと急いだ。元気に無事に赤ちゃんが生まれてくること自体が奇跡の連続。リアルな産科医療の現場を描き出す。
翌年、同じTBSの『重版出来!』(2016年)に、再びメインキャストとして起用されます。出版社が舞台のお仕事ドラマで、前向きな主人公・心(黒木華さん)とは対照的に、坂口さんはやる気をなくしている営業マン役でしたが、心の影響をもあってか、仕事に対する向き合い方が変わっていきます。
主人公・黒沢心(黒木さん)は、新卒で大手出版社・興都館に入社。コミック誌「週刊バイブス」編集部に配属された。先輩編集者・五百旗頭(オダギリジョーさん)のもとで編集のイロハを学ぶ。電子書籍化が進み、紙が売れない今の時代、営業担当と共に一冊の漫画を売るための秘策を考える。
最後は、今年劇場版も公開された『シグナル 長期未解決事件捜査班』(2018年)。韓国ドラマのリメイクで、主人公(坂口さん)が無線機を通じて過去の刑事と交信し、事件を解決するという、ちょっと突拍子もない設定ではありますが、意外とその世界観にハマってしまいます。
三枝(坂口さん)は、独学でプロファイリングを学んだ警察官。ある日、無線機から聞こえてくる声の刑事(北村一輝さん)と交信を続けるうちに、三枝は相手が過去を生きている人物であることを知る。二人は互いに協力し合い、未解決事件を解き明かしていく―。