夏ドラマ『新宿野戦病院』を予習してみた件
2024年1月期冬ドラマで最も話題を集め、評価された『不適切にもほどがある!』の脚本家・宮藤官九郎さん。夏ドラマ『新宿野戦病院』に再登板ということで、期待作1位に挙げています。
しかし、キャラ設定や宮藤さんのコメント「トー横、ホスト、反社、オーバーステイの外国人、ホームレス、コンカフェ。よく考えたら、まるで僕のために用意されたようなワクワクする設定」などもあり、一部で批判されているようですが、火中の栗を拾うスタイルがクドカンらしい。
ドラマの発案は、演出を担当するフジテレビの河毛俊作さん。まだ若手時代の宮藤さんと『ロケット・ボーイ』(2001年)で組んだ河毛さんが、23年ぶりに声をかけ、タイトル『新宿野戦病院』も用意。宮藤さんというと、磯山晶プロデューサーとのTBS作品のイメージが強いだけに、新鮮です。
小池栄子さんと仲野太賀さんのW主演。小池さんはクドカン作品に出てたかな?とちょっと調べてみたら、舞台『万獣こわい』(2014年)に出演していたようです。
仲野さんの方は、宮藤さん脚本の『ゆとりですがなにか』(2016年)の山岸役が当たり役で、その後の飛躍にもつながっていますし、朝ドラ『あまちゃん』にもAD役で出ていました。
寅子(伊藤沙莉さん)の夫を演じた仲野さん含め、朝ドラ『虎に翼』から横滑りで出演者が4人。寅子の父を演じた岡部たかしさん、寅子の女子部同期役の平岩紙さん、寅子がかつて勤務していた弁護士事務所の代表役の塚地武雅さん。寅子の兄役の上川周作さんは、宮藤さんと同じ「大人計画」所属なので、追加キャストで入ってこないかな。
「大人計画」からは中井千聖さんという方も、NPOスタッフ役で出演しています。知名度はまだあれですが、『不適切にもほどがある!』の携帯ショップ店員役といえば、覚えている人もいるでしょう。
柄本明・生瀬勝久・高畑淳子・余貴美子・橋本愛・馬場徹(ここまで敬称略)など、基本的に実力派で知名度も高い俳優で固めた作品ですが、中井さん同様にまだ知らない人もいるかと思われる方がお二人。看護師役の石川萌香さんは、小池さんと同じ事務所。『コタツがない家』にも出てました。
同じく看護師役の萩原護さんは、仲野さんと同じスターダストプロモーション所属。『最高の教師』ではクラスを支配する連中に反旗を翻し、「ハブって欲しい」というような印象に残る役を演じていました。
クドカン作品における、交番勤務の警官というと『池袋ウエストゲートパーク』における風俗マニアの浜口(阿部サダヲさん)が記憶に残りますが、今回は『季節のない街』に引き続き濱田岳さんが出演。ポスタービジュアル5人の一人ですから、メインキャストなのでしょう。
初回放送は7月3日ですから、もう間もなく。賛否を巻き起こす作品になりそうですが、楽しみに待ちたいと思います。
余談:『ブラックペアン シーズン2』に、一世を風靡した『冬のソナタ』でペ・ヨンジュンさんと共に主演したチェ・ジウさんが出演するそうです。恐らく初回だけとは思いますが、話題作りとしては大成功。
当時は、ユン・ソクホ監督や共演者のパク・ソルミさんが登場する、福岡でのトークショーに行くほど冬ソナにハマっていました。たしか、Ryuさんが歌も披露してくれて。「ユジン!」というチュンサンの声が、今も脳内再生。パク・ヨンハさんはもういない…サンヒョクは本当にいい奴だったな。