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俳優ノート『里見浩太朗さん』

気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は2025年1月5日にスタートする、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』に出演する里見浩太朗(さとみ こうたろう)さん。1936年生まれ。里見プロモーション所属。

日本映画が全盛期だった1950年代、各映画会社は「○○ニューフェイス」という、今でいう新人発掘オーディションを行っていました。その一つである「東映ニューフェイス」出身なのが里見さん。先輩に高倉健さん、後輩に千葉真一さんらがいます。

日本映画も斜陽期となり、東映が仁侠路線に舵を切ったため、里見さんはテレビ時代劇に進出。最初の当たり役は『水戸黄門 第3部』(1971年)の佐々木助三郎で、自分も里見版助さんに馴染みがあります。ちなみに、初代助さん役は杉良太郎さんでした。

『大江戸捜査網』(1974年)の主役を経て、代表作となったのが『長七郎江戸日記』(1983年)。長期の人気シリーズとなりました。自分の中では、松平健さんの『暴れん坊将軍』や高橋英樹さんの『桃太郎侍』などと共に、子供の頃に慣れ親しんだ作品です。

長いキャリアをお持ちですので、現代劇にも多く出演。記憶に残るところではまず『リーガル・ハイ』(2012年)シリーズ。主人公(堺雅人さん)の法律事務所の事務員&家政夫的立ち位置の服部役と聞けば、想い出す人も少なくないのでは?

中井貴一さんと鈴木京香さんがW主演した『共演NG』(2020年)では、大御所の時代劇出身俳優という、里見さん自身をセルフパロディーにしたような役で、見せ場も多かったですね。

余談:スペシャルドラマ『グランメゾン東京』をやっと見ました。ストーリー的にはコロナ禍を経て、かつての盟友が対立したと思いきや実は…という、まあありがちな展開ですが、調理シーンの精緻さが上がるなど上がるなど演出は進化。そこそこ楽しめました。窪田正孝さんも出てます。


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