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女優ノート『深津絵里さん』

気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年後期朝ドラ『カムカムエヴリバディ』に主演する深津絵里さん。

映画『1999年の夏休み』(1988年)の少年役で女優デビュー。同年、JR東海『クリスマスエクスプレス'88』のCMで一躍注目され、以降『愛という名のもとに』(1992年)、『若者のすべて』(1994年)とキャリアを重ね、『最高の片想い』(1995年)で連ドラ初主演。

『踊る大捜査線』シリーズ(1997年~2012年)の女性刑事・すみれ役で知名度を高め、連ドラ主演を重ねると共に、映画『悪人』(2010年)で日本アカデミー賞最優秀女優賞を受賞。

そんな深津さんの作品でまず挙げたいのは映画『(ハル)』(1996年)。インターネットがまだ一般化される前の「パソコン通信」を題材とした作品で、森田芳光監督の先見性が光ります。

互いに心に傷を持つ男女(当初は異性と知らない)が、ネットを通じて心を開き、やがて惹かれ合ってゆくラブストーリーで、トム・ハンクス&メグ・ライアンの『ユー・ガット・メール』(1998年)より早く、ドラマ『#リモラブ』の元ネタといってもいい作品。傑作。

次は『きらきらひかる』シリーズ(1998-2000年)。『アンナチュラル』『監察医 朝顔』など、今につながる法医学ものドラマの先駆けにして傑作。深津さんは新人監察医・天野を演じました。

天野の周辺にいる女性を演じた鈴木京香さん・松雪泰子さん・小林聡美さんの4人組が最高。天野の上司に柳葉敏郎さんを配したのも、『踊る大捜査線』ファンには嬉しい。篠原涼子さんが端役ながら、重要な役回り。あっと驚く最後の事実は、『アンナチュラル』以上の衝撃ですね。

他にも、堤真一さんと共演した『恋ノチカラ』(2002年)、『悪人』でも組んだ妻夫木聡さんとの『スローダンス』(2005年)、木村拓哉さん演じる総理大臣の秘書役『CHANGE』(2008年)あたりもおすすめです。

深っちゃん、お帰り。



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