俳優ノート『永山瑛太さん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『リコカツ』に出演する永山瑛太さん。
映画・ドラマ『ウォーターボーイズ(WATER BOYS)』シリーズ(2001-2005年)は、多くの人気俳優を輩出。妻夫木聡・玉木宏・ 山田孝之・森山未來・田中圭・市原隼人・小池徹平・柄本佑など(ここまで敬称略)。永山さんも、2003年版の出演者の一人で、2005年のSP版では主役を務めました。
『オレンジデイズ』(2004年)や『アンフェア』(2006年)など、ヒット作に次々と起用され、人気俳優としての地位を固めた永山さん。まず取り上げたいのは『のだめカンタービレ』シリーズ(2006-2010年)。3番手ながら、音大生としてはクセのある峰役を好演。何度見ても面白い、傑作。
落ちこぼれ音大生の“のだめ”こと野田恵(上野樹里さん)と、指揮者を目指すエリート音大生・千秋真一(玉木宏さん)ら個性的なキャラクターが繰り広げるラブコメディ。
ちなみに、『のだめ』の上野樹里さんとは共演作が多く、永山さんの映画初主演作『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)のほか、『オレンジデイズ』(2004年)、『ラスト・フレンズ』(2008年)、『素直になれなくて』(2010年)などがあります。
脚本家でいうと、坂元裕二さんの作品にも度々、起用されています。『それでも、生きてゆく』(2011年)、『最高の離婚』(2013年)、『anone』(2018年)ですが、ここでは尾野真千子さんの面倒くさい夫役がハマっていた、『最高の離婚』を挙げておきます。会話劇が最高な傑作。
2年前に結婚した、神経質な性格の夫・光生(永山さん)とガサツな妻・結夏(尾野さん)。ある日、いつものように口論に発展したふたりは、勢いで離婚届にサインしてしまい…。
映画も『ディア・ドクター』(2009年)や『まほろ駅前多田便利軒』(2011、2014年)、『64 -ロクヨン-』(2016年)など多数出演していますが、最後は福岡(九州)が舞台となる、森田芳光監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』(2012年)で締めます。
大企業で働くマイペースな青年(松山ケンイチさん)と、下町の鉄工所の跡取り息子(永山さん)の二人が、大好きな鉄道を通じて友情を育み、恋に仕事に悪戦苦闘するハートフルコメディ。