朝ドラ誕生の日にトリビア
1961年4月3日、NHKで連続テレビ小説(通称「朝ドラ」)が放送開始。元々、ラジオで小説を朗読する「連続ラジオ小説」だったものが、ラジオドラマ化を経て、現在のテレビドラマ「連続テレビ小説」になったそうです。
第1作は、当時の流行作家・獅子文六さんの自伝小説を原作にした『娘と私』。舞台は昭和初期から戦後。フランス人の妻が亡くなったあと、再婚した妻(加藤道子さん)と共に、一人娘の麻里(村田貞枝さん)が結婚するまでの成長を見守る「私」(北沢彪さん)の物語。男性が主人公でした。
朝ドラが定着するきっかけになったのが第6作『おはなはん』(1966年)。この時期はまだ1年間の放送で、平均視聴率45.8%。軍人の夫と死別したはな(樫山文枝さん)が、持ち前の明るさで明治・大正・昭和を生き抜いていく物語。舞台となった愛媛県・大洲市には「おはなはん通り」があります。
朝ドラ効果で、舞台となった地域に持続的に人が訪れるといえば、『あまちゃん』(2013年)における久慈市が有名ですが、他にも『ちゅらさん』(2001年)の小浜島や『どんど晴れ』(2007年)の盛岡市など、各地に名残があります。
朝ドラは、第80作『つばさ』の埼玉県で、全国47都道府県を一巡しましたが、印象が薄い作品も。例えば、福岡が舞台の『走らんか!』(1995年)という地味な作品があるのですが、語ってる人を見たことがない(笑)。一応、菅野美穂さんは『ちゅらさん』より先に、こちらに出ています。
近年でも、平均視聴率20%程度の朝ドラですが、放送中の『おちょやん』第15週視聴率は16.9%となかなか苦戦中。とはいえ、『ウェルかめ』(2009年)の平均13.5%にはまだ余裕。ワースト2位の『つばさ』(2009年)のヒロイン・多部未華子さんは今も活躍してますから、杉咲花さんも心配なし。