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新ドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』&『隣りの男はよく食べる』

仕事上で、視覚障害者や高齢者の疑似体験をしたことがあります。わずか数分のことではありましたが、普段感じないような街中の様々なバリアに気づき、その大変さも少しだけですが感じることができました。

妊娠の疑似体験というのもあるようで、山陽新聞の記者さんが数分ではなく、一週間、疑似体験器具を装着した体験記事がありました。まあ、あくまで疑似ではありますが、何もしないよりは妊婦への理解が深まりそうです。

男性が妊娠する世界を舞台にしたドラマ『ヒヤマケンタロウの妊娠』が、1月5日から放送されます。元々はNetflixで配信されていたもので、主演は斎藤工さん。共演に上野樹里、筒井真理子、リリー・フランキー、岩松了、高橋和也、宇野祥平、山田真歩(敬称略)。

坂井恵理さんの漫画原作で、脚本は『全裸監督』シリーズの山田能龍さん、『あのこは貴族』の岨手由貴子さん、『ミセス・ノイズィ』の天野千尋さん。

仕事もプライベートも順風満帆な毎日を送っていたエリート広告マン・桧山健太郎(斎藤さん)が、まさかの妊娠。今まで見過ごしてきた、社会に潜む不公平や偏見を目の当たりにしてゆく。

TBSラジオ『宮藤さんに言ってもしょうがないんですけど』で、先日婚活カウンセラーの方々が愚痴を話していました。それによれば「少し自分の市場価値を上に想像する方がほぼほぼ。男性は、親子ほど年齢差のある年下の女性にしか申し込まない方がたくさん」と(笑)。

実際の結婚における男女の年齢差はどうなのか。東洋経済の記事によれば、夫妻同年齢が1位、夫が1歳年上が2位、妻が1歳上が3位。3歳差を超える結婚は、現実にはなかなか難しいと分析しています。「カトちゃん(加藤茶さん)になれるのは、カトちゃんだから」と宮藤官九郎さんの名言。

とはいえ、ドラマの世界では3歳以上歳の差の男女の恋愛ものも珍しくなく、また女性が年上パターンも少なくなく。そんな春ドラマ『隣の男はよく食べる』が、倉科カナさんと菊池風磨さんのW主演でスタート。

美波はるこさんの漫画原作で、脚本は『部長と社畜の恋はもどかしい」の川崎いづみさんと、『復讐の未亡人』の的場友見さん。

長年恋から遠ざかっていた料理上手な独身オトナ女子・大河内麻紀(倉科さん)の手料理をきっかけに始まる、肉食年下イケメン男子・本宮蒼太(菊池さん)とのピュアで不器用なムズキュンラブストーリー。

余談:脚本家の三谷幸喜さんが、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』を父(義時)と息子(泰時)の物語と言っていました。なるほど、広くいえば北条家の話ですが、よりフォーカスすると確かに。汚れ仕事を全部自分が背負って、息子には自分が成しえなかった理想の武家社会を託したのだと。

そんな風に父と息子の物語を書きたくなったのは、前の大河ドラマ『真田丸』の頃だったそうで、それはちょうど自分に息子が授かってからだと語っていました。父を早くに亡くし、父親と縁が薄かったという三谷さんなだけに、五十歳を過ぎて生まれた息子には、より深い想いがあるのでしょう。

そんな話を聴きながら、ふと三谷氏の前妻・小林聡美さんが思い浮かび。『ボクらの時代』で毎週声は聴けますが、そろそろ小林さん出演の地上波連ドラがみたいなと。『anone』が2018年ですから、ずいぶん見てないなあ。




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