ドラマ日記『監察医 朝顔』(第13話)&『ハルカの光』(初回)

法医学者の朝顔(上野樹里さん)が、さまざまな事件と遺体に向き合っていく、ヒューマンドラマ『監察医 朝顔』続編の第13話。臨床検査技師の高橋(中尾明慶さん)フィーチャー回でした。

朝顔(上野樹里)たちは、覚せい剤の過剰摂取で死亡し、変わり果てた姿になった女性・松野紗英(依田ゆい)を、何とか元の姿に戻せないかと苦慮していた。するとそこに、興雲大学法医学教室を去った元教授の茶子先生(山口智子)が突然現れ…というストーリー。

朝顔たちの前に現れた茶子先生(山口智子さん)と若林(大谷亮平さん)は、エンバーミング(遺体衛生保全)のエンバーマーと判明。松野の両親に寄り添いながら、遺体を綺麗にしていく流れ。日本ではまだ馴染みが薄い職業だけに、目新しい。

一方、高橋(中尾明慶さん)の片想いの相手・愛菜(矢作穂香さん)の覚せい剤使用が確定。警察に同行される愛菜に最後の言葉。これまで明るく軽いキャラだった中尾さんが、感動的な演技を見せていました。

異動希望が難航しそうな桑原(風間俊介さん)、丸屋(杉本哲太さん)の医学部編入、ブレイク中の赤楚衛二さん登場、認知症に向き合うかと思わせてまた忘れる平(時任三郎さん)…と盛り込み過ぎでしょう。

続いて、同日にNHKEテレでスタートしたドラマ『ハルカの光』。東日本大震災で多くの友人を失くした照明オタクのハルカ(黒島結菜さん)が、東京の照明専門店で働きながら、人々に「光」をもたらし、自らも希望の光を見いだしていく物語。

ハルカと店長(古舘寛治さん)のもとに、電球が欲しいと訪ねてきた寿司屋の大将(イッセー尾形さん)。ハルカは強いこだわりから、大将を追い出してしまうのだが、数日後、再び大将が店を訪ねてきて…というストーリー。

始まって数分で、これはいいドラマになると確信。朝ドラ『スカーレット』の黒島さんとイッセーさんがガッツリ絡んでいるのも楽しく。照明にまつわる教養とストーリーを上手くリンクさせた矢島弘一さんの脚本も上手い。

一話完結のストーリーと共に、ハルカの背景にある震災の記憶と前職のトラウマが、話数を重ねる中で、どう昇華されていくのかにも注目したいところです。


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