女優ノート『羽田美智子さん』
気になる女優さんの出演作についての覚え書き「女優ノート」。今回は2021年夏ドラマ『#コールドゲーム』に主演する羽田美智子さん。
ビートたけしさんを映画監督に起用するなど、1980~1990年代に映画プロデューサーとして大活躍だった奥山和由さん。その奥山さんが、映画『RAMPO』(1994年)のヒロイン役に抜擢したのが羽田さん。以降、松竹専属女優として『人でなしの恋』(1995年)など多数の映画に出演。
昭和5年、美術学校に通っていた京子(羽田さん)は、講師である門野(阿部寛さん)と結婚することになる。だが、半年後、夫が夜中に床を抜け出して土蔵へ通うことを知る。真実を知るため土蔵に忍び込んだ京子がそこで見たものは…。 彼女の愛と葛藤を描くミステリアスな愛の物語。
ところが、奥山さんが1998年に取締役を解任、失脚。その後、羽田さんはテレビドラマに軸足を移した印象で、その最初の当たり役が『サラリーマン金太郎』シリーズ(1999-2004年)のヒロイン役でした。
型破りな熱血会社員の活躍を描くシリーズ。矢島金太郎(高橋克典さん)は、元暴走族のヘッドで前科持ち。サラリーマンのセオリーでは想像も付かない型破りな活躍で、これまで数々の困難をくぐり抜け、その豊かな行動力と熱いハートでただならぬ人望を集めてきた。
以降、伊東四朗さんとW主演の『おかしな刑事』シリーズ(2003年~)、『警視庁捜査一課9係』『特捜9』シリーズ(2006年~)、『花嫁のれん』シリーズ(2010-2015年)、朝ドラ『ひよっこ』(2017年~)シリーズなど、コンスタントにドラマ出演。
松竹を離れてからは、映画出演は少ないものの、一本だけ挙げるなら『チェスト!』(2008年)。鹿児島の小学校で実際に行われている「錦江湾横断遠泳大会」を題材とした作品で、羽田さんは謎の転校生の母親役。マドンナ先生役の松下奈緒さんが初々しい。鹿児島観光ムービー要素強めの感動作。
遠泳大会に強制参加させられることになった小学生たちの奮闘を描く青春ムービー。生粋の薩摩っ子・吉川隼人は、自分がカナヅチであることを隠していた。しかし、毎年仮病を使って逃げ切っていた小学校の遠泳大会に今年は参加しなければならなくなり…。