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エンタメと社会性の塩梅『逃げ恥SP』
海野つなみさんの原作マンガを、新垣結衣さんと星野源さんの共演で実写化、社会現象を巻き起こした『逃げるは恥だが役に立つ』がSPドラマとして4年ぶりに復活。ツイッターで「#逃げ恥」がトレンド1位を獲得するなど、SNSでも大きな反響がありました。
毎クールほぼ全てのドラマの初回の感想を書いていますが、書く前にツイッターやnoteなどのコメントをチェックします。自分の感想など、所詮は一面的な見方に過ぎませんから、なるべく多方面の意見を知りたいなと。
今回は最初にツイッターをチェックしたのですが、結構否定的な意見が多くて。社会的なテーマが多く盛り込まれていたので、“ムズキュン”テイストを期待した視聴者には辛かったのかも知れません。4年前の本編最終回も、ちょっとそんな反応がありましたし。
一方、noteの方なんですが、感想を書いている人の数が凄い。秋ドラマで盛り上がった『恋あた』でもこれほどはなかったなあ(たぶん10倍以上)。ポジティブな方が多いnoteなので、こちらはおおむね好評+絶賛がほとんど。両方読んでバランスが取れた気がしました。
エンタメと社会性は、切り離すことも可能ですが、両立させればさらに面白く。本作の脚本家である野木亜紀子さんは、『アンナチュラル』『MIU404』などで、それを高い次元で実現させている、日本の第一人者。
両立させるには、社会性をわかりやすく、しかも楽しさも盛り込むことで、上手くコーティングしてあげることが必要で、例えるなら、苦い薬をオブラートに包むような作業。その塩梅は相当に難しいとは思いますが、野木さんはその名手でもあります。
という前提を踏まえつつ、今回のSNSの反応も勘案すると、これだけのテーマをよく盛り込んだなと感心する反面、SPドラマの尺で表現するにはちょっと無理があったかな、とも思います。むろん、賛否も織り込み済みで、敢えてこのバランスにしたんでしょうけどね。
率直に言って、あまり面白くなかった、かな。2時間半が長く感じました。とりあえず、演者とスタッフの皆さん、お疲れさまでした。さて、気持ちを『教場Ⅱ』モードにしましょうかね。