俳優ノート『生瀬勝久さん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『コタローは1人暮らし』に出演する生瀬勝久さん。
1980年代から1990年代の関西小劇場ブームの際、「劇団☆新感線」の古田新太さん・羽野晶紀さんや、「売名行為」の升毅さんらと共に活躍していたのが、「劇団そとばこまち」の四代目座長を務めた生瀬さん(当時の芸名は槍魔栗三助)。日本を代表するバイプレイヤーのおひとり。
『Age,35 恋しくて』(1996年)や『鬼の棲家』(1999年)など、1990年代半ばから、連ドラのメインキャストとして活躍していましたが、一躍知名度を高めたはまり役が、『トリック』シリーズ(2000~2014年)の刑事・矢部謙三で、スピンオフ『警部補 矢部謙三』の主人公になるなど人気キャラに。
公安部の刑事・矢部謙三を主人公にした『TRICK』初のスピンオフドラマ。テロ組織“狼の旅団”のリーダー・レッドウルフを取り逃がした警視庁公安部。矢部謙三は上層部からレッドウルフの捜査を命じられ…。
『ストロベリーナイト』シリーズ(2010-2013年)や『リーガル・ハイ』シリーズ(2012-2014年)、『花咲舞が黙ってない』シリーズ(2014、2015年)など、大ヒット作品にも多数出演。連ドラレギュラーが途切れないどころか、掛け持ちも普通の人気俳優に。
主演作は意外に少ない中、主人公のヤクザの組長を演じたのが『侠飯〜おとこめし〜』(2016年)。任侠×グルメという、テレビ東京のグルメドラマとしては異色でしたが、なかなか面白かったです。
ヤクザの抗争に巻き込まれた大学生・若水良太(柄本時生さん)。アパートに柳刃組々長・柳刃竜一(生瀬さん)を匿うハメになった良太は、なぜか柳刃が作る絶品の料理を振る舞われる。“任侠×グルメ”というこれまでにない組み合わせで、深夜に食欲を刺激していた、究極の進化系グルメドラマ。
深田恭子さんとの共演も多い生瀬さん。『鬼の棲家』(1999年)、『下妻物語』(2004年)、『ヤッターマン』(2009年)、『初めて恋をした日に読む話』(2019年)など、関係性は様々ですが、『セカンド・ラブ』(2015年)では、なんと深田さん演じる教師の同僚で、不倫相手でした。
現代舞踊家の平(亀橋和也さん)は、ひょんなことから西原(深田さん)という、高校で化学の教師をしている女性と出会う。西原は結婚する気がなく、その間に同僚の高柳(生瀬さん)と体の関係を持ってしまっていた。 平の登場で西原の人生はひっくり返る。