俳優ノート『田口浩正さん』
気になる俳優さんの出演作についての覚え書き「俳優ノート」。今回は、2021年春ドラマ『特捜9 season4』に出演する田口浩正さん。近年は、松尾諭さんに似ていると指摘されがちですが、よく見ると違います。
お笑いコンビ「テンション」として活動していた田口さん(相方は現:芋洗坂係長)。周防正行監督の映画『ファンシィダンス』(1989年)で、新米修行僧役で俳優デビュー。以降、周防作品の常連に。
同じく周防作品『シコふんじゃった。』(1992年)では、弱小大学相撲部に勧誘された、気の弱い部員役がはまり役でした。後に様々な役を演じる田口さんですが、この時のイメージが今も残ります。
卒業が危ぶまれている大学4年生の秋平(本木雅弘さん)は、卒論指導教授(柄本明さん)から単位習得の変わりに、彼が顧問を勤める弱小相撲部の試合に出場することに。しかし、そこで惨敗し、OBに罵倒された彼は勝利宣言をしてしまい、そのまま相撲部に残ることになってしまう……。
テレビドラマでは、『こちら本池上署』シリーズ(2002-2005年)や、『警視庁捜査一課9係』『特捜9』シリーズ(2006年~)など刑事ものも多いですが、ここでは『JIN-仁-』シリーズ(2009、2011年)を挙げましょう。田口さんは蘭方医役で、最初は主人公に敵対しますが、後に転向。
幕末の江戸へタイムスリップしてしまった脳外科医・南方仁(大沢たかおさん)は、満足な医療器具もない中、人々の命を救っていく。そして医術を通して、坂本龍馬・勝海舟・緒方洪庵ら幕末の英雄たちとも交流を深めながら、いつしか自らも歴史の渦の中に巻き込まれていく。
映画『僕の彼女はサイボーグ』(2008年)での銃乱射男や、朝ドラ『とと姉ちゃん』(2016年)での主人公(高畑充希さん)を不当に解雇する総務課長役、『危険なビーナス』(2020年)での不倫男など、コミカルだけではない幅広い役を演じる田口さん。
入替りものドラマとして、謎が謎を呼ぶ展開となった『天国と地獄〜サイコな2人〜』(2021年)では、運免許証の写真の人物として登場。その後、Twitterで”匂わせ”発言もしていたことから、キーマンと目されましたが、最後まで写真だけ。まんまと、TBS&田口さんにやられました(笑)。
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