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学校、家族、病院への恐怖


※前回に続きます。





私の母は、母が学生だった頃からいわゆる心の病気になっていたと、祖母から聞きました。
母は学生の時から占いが大好きで、よくタロットカードで自分のことを占っていたそうです。
ですが、学生時代に占いが流行っているにしても、きっと母が学校でも占いをやっている事は、他の人の目にも浮いて見えていたのかもしれません。


母は高校生になって、だんだんいじめられるようになっていきました。
いじめの内容までは、私も分かりませんが、ただ一つだけ聞いた事は
大きな辞書のようなもので頭を打ち付けられた と母は自身がこうなった理由として話していました。


母の性格はとても温厚で、人に暴言を吐いたり悪口を言ったりすることは決してありません。
そんな母のことを誰も理解してあげられなかったのか、きっと偽善でしか無いかもしれませんが私は信じられませんでした。


母が心の病気を持った理由として、きっとこれは1部に過ぎないでしょう
家族、友達、学校、環境、全てが敵になるのは時間の問題でした。


母が学生の頃、精神病自体あまり馴染みの無いもので、祖母は何かに取り憑かれていると思いこみ、お祓いにも何度か通ったそうです
もちろん、お祓いに行っても母の症状が治ることは決してありませんでした。
祖母は考えました
病院への入院をさせてしまえば、きっとお医者さんのことだし治してくれるだろう、きっと本人も落ち着くはず だと。



今考えればそれは大きな間違いだったのではないかと感じています。



案の定、母は入院がきっかけに家族のことも病院のことも自分の敵だと思い込んでしまったのです

入院での出来事は今でも聞くことはできません
思い出したくない事もあるのだろうと思いました。

もし自分がどんな病気なのかも自身が一番よくわかっていない状況なのに
唯一の味方だと思っていた家族に除け者にされたら




決して病院の先生や祖母を否定したい訳ではありません。
その時にできる最善のことを祖母は娘にしてあげたかったのだろうと思います




祖母の気持ちと裏腹に母の敵は増え続けるばかりでした。






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