継続は力なり
先日、思い立ってコンサートに行った。
私が中学生の頃、めちゃくちゃ流行っていた、DEEN。
そのDEENが、今年2023年、30周年を迎えたとのこと。
初めて歌を聴いた時、声があまりに綺麗で衝撃を受けた。中高生の頃、お小遣いをためて、CDを買っていたが、大学生になる頃には、次第に関心が薄れていった。
この夏、ふと90年代の音楽を聴こうと思い、YouTubeで見始めて、DEENを再発見。久しぶりに見たボーカルの池森さんが、年を重ねつつも爽やかに昔と同じキーで歌っていたことに驚いた。
そもそも30年前は動いているDEENを見ることがなかったので、まず普通に話したり動いたりしている姿を見ること自体が新鮮に感じた。キーボードの山根さんがこんなに面白い方と知れたのもYoutubeのおかげ。
ちょうど9月に六本木でコンサートを行うという宣伝をしていて、勢いでチケットを購入した。
DEEN THE BEST DX ~KYOTO & ROPPONGI
コンサート当日。CD音源でしか聴いたことのない人たちが目の前にいるということに感激。30年間のプロの力を見せていただいた。
何より素敵だと感じたのは、彼らがデビュー曲を大切に歌い続けていること。
六本木で池森さんと山根さんが出会い、突然デビューが決まったことを奇跡と称し、日々制作とコンサートを行っていたら30年経っていた、といういい意味で力の抜けた継続力。
この30年の途中で声の調子も良くない時代もあったようだが、この数年で原キーで歌えるように戻した裏には大変な努力があったに違いない。
努力に裏打ちされた実力と、謙虚な姿勢が素晴らしく、30年の時空を超えて、改めて彼らのファンになった。
終演後、DEENのお二人とハイタッチできる券というのがあることを知り、急遽DVDを買って参加した。
初めて目の前にしたDEENは、DEENだった!当然ではあるが、本当に同じように人間で、努力されて今があるのだろうな、と感慨深い気持ちになった。
今は何でもインターネットで調べて見ることが出来る時代にはなったけれど、改めて、直接見て、感じることの大切さを実感した。やっぱり、五感フル活用する体験は何より刺激的。