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七草全部言ってみなさい!
これは図書館で働く同僚が実際に体験したお話しです。
いつも通り同僚がカウンターに座っていると、おじいちゃんが来ました。
そして突然
「1月7日は七草粥の日だよね?七草全部言ってみなさい!」
突然こんなことを言われ同僚は困惑。その上、七草を知らなかったらしくオロオロしていると先輩が
「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」
と全部言えたそうです。これで終わったかと思いきや、おじいちゃんはずっと同僚の顔を見ている…。
どうやら七草を知りたいのではなく別の理由があるそうで。
その場を乗り切ろうと笑って誤魔化したらしいのですが、最後におじいちゃんから
「司書ならちゃんと覚えておきなさい!」
と言われたそうです…。
そのおじいちゃんは司書なんだから何でも知っていて当然だと思っていたそうですが、いきなり言われると分からないですよね。
このエピソードを話し終わった後、同僚が
「もっと勉強しておけばよかったです。知っていたら普段のレファレンスでもスムーズにいきますもんね」
レファレンスとはお客さんの調べ物をお手伝いすることです。たしかに知っているのといないのとではだいぶ違います。
七草のように日常生活であまり出てこないようなことでも、例えば七草とはどんなものかが載っている本を探していると言われたら、七草粥の七草のことね!と理解した上で本を紹介できます。
たとえ知らなかったとしても事典などを見て、まずはどういうものなのか調べます。
このように知らなかったことをお客さんの質問から得られるのは、自分の知識を広げられるので司書でよかったなと思います。
それと同時にもっといろんなことにアンテナを張っていかなきゃと思いました。
もし自分が同僚と同じ立場になったらスラスラと答えて、なおかつ本も紹介しておじいちゃんになかなかやるな…と言わせたいです(笑)