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田舎に生まれると田舎が嫌いになる?

私は東京で生まれ育って、学生時代は京都に6年、2年の海外生活を経て、現在は秋田県に移住している。

東京出身者としては、とにかくあの満員電車や行列や渋滞が嫌いなので空いている地方へ逃れてきたわけで、雪国と言うのも情緒深い。

子供が大きくなったら一緒にスキーを楽しもう!なんて考えていたのだけど、どうやら子供は雪が嫌いになってしまったようだ。昨年小学校のスキーの授業をマイナス17度の中強硬されて体調を悪くし、それがトラウマになったようだ。雪の降らない街に住みたい、賑やかな街に行きたい、と最近盛んに言っている。

八戸がいい、仙台がいい、に続いて、福井か福島、「福」がつく都道府県の響きというか、イメージがいいらしい。幸福になれそうな。
隣の芝生ですね。

ふるさとキャリア教育の押し付けも地元を嫌いになる一因みたい。
たぶん全国の地方で自分の地域に誇りをもとう!みたいな教育をしていると思うのだけど、それに感化される児童生徒もいれば、反発反感を持つ者もいる。

確かに東京には世界中の音楽、演劇、美術、ファッション、食、産業等が集積して刺激的かもしれない。でもそれを享受するにはお金が必要だ。並の人間は給料の半分は家賃に消え、家賃の為に働いているようなものだ。ローンを組んで家を建てよう(買おう)ものなら、会社を辞めるに辞められず社畜を続けざるを得ない。

一方地方は0~200万も出せば中古住宅が手に入り、DIYや家庭菜園を楽しむことができる。庭に梅を植えて梅酒や梅干しをつくったり、柿を植えて干し柿にしたり。鶏を飼って生みたての卵を食べたり。お金がある人は地方にいながら推しの全国ツアーに遠征するものだ。車社会では昼間から酒を飲むわけにはいかないが、駐車場はほぼ無料だ。

若いころは田舎暮らしに憧れた。
でも世界を一通り見てみないとそこにはたどり着けない。
国際協力を経て、地方活性化に使命を見出し、結局は年をとると物欲もなくなってくるし、足るを知る静かな生活が性に合うのだ。

しかし子供は物欲の塊だ。自分だけなら年間250万くらいあれば十分だが、こどもがいるとそれでは足りない。教育の無償化が議論されているが、無償と言われる義務教育だって、無償じゃない。給食費や体操着、教材費、習字道具、裁縫道具、リコーダー、スキー道具等、何かと割高のものを買わされる。学校推薦のものでなくてもいい場合もあるが、子供が友達と違うものを嫌がる同調圧力があり、買わざるを得ない。

地方出身者が首都圏や海外勤務を経てUターンする事例もある。
外の世界を体験して初めて自分が過ごしてきた環境を相対化できる。
自分の子供もいつか外に出て、帰ってくるのか?来ないのか?

物件取得後に植えた柿が8年たたずに実をつけた

最近はnote 一週間書いてないなって気づいて何かしら書いてみた次第。

追記(2025.1.22)
歌にしてみました。


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