土用丑の日、鰻めっちゃ食ったんだって?
どうも皆さんこんにちは。
あこうです。
今日は小生の嘆きにも近いお話をば。
夏になると、スーパーにも牛丼屋にも、それこそファミリーレストランにも『土用丑の日、うなぎを食べよう』のような看板が掲げられることが多いですね。
東京だけで数えても、うなぎ料理店が900件もあるのだとか。これを聞くだけでも、如何に日本人がうなぎ好きなのか分かります。
小生も幼少の頃よりうなぎが好物で、あの柔らかくほくほくと崩れていく身に、濃厚なうなぎのタレ。炭火で焼いたからか、ほんのり火の香り。今思うと贅沢な子供だったなぁとすら思えてきますが、そんなうなぎの人気は、正直納得せざるをえません。ありゃ美味い。
しかし、うなぎは今やレッドリストで絶滅の危機に瀕している(近い将来絶滅の危険がある生き物)となっております。海外産のうなぎは全てワシントン条約により保護されており、ニホンウナギのみが現在食卓に並んでおります。
去年、2019年のちょうどこの時期、環境省が熱中症対策にと『土用のうなぎはご予約を』といった文言を発表し炎上したのをご存知でしょうか。
小生も環境省にお世話になりつつ環境保護をしていた身ではありますが、流石にあの言葉は衝撃を受けました。
うなぎの数は年々減少しており、絶滅危惧種としても扱われるようになり、ただでさえ多くの人々や環境保護を考える方々が『うなぎを食べるのは自粛しよう』といった空気感であったにも関わらず、環境省は『うなぎは予約をして食べろ』と受け取れる発言をしたわけです。
国民が我が国の資源を守ろうと我慢する中、国がそんなことでいいのかと、当時の炎上はかなり大きなものになりました。
そして、どういうつもりなのか?という問いかけに対する環境省の答えは『何も日本のうなぎとは言っていない』とのこと。
はい、小生の文章をお読みになられた方ならお察し行くかと思われますが、海外産のうなぎは全てワシントン条約により守られています。つまり、環境省は「日本のうなぎが食べれないならワシントン条約に守られているうなぎを食えばいいじゃない」というマリーアントワネットさながらな発言でお茶を濁したわけです。
これにはさらに大炎上待ったナシ。
と、ここまで環境省を責め立てるような発言をしましたが、あえて掌を返して環境省の名誉を守りたいと思います。
環境省側の意図としては、「鰻をみんなで食べろ」と言ったのではなく、食べる人だけが予約をして、あまり店頭に並べず食品ロスを減らしましょう。という意味合いだったそうです。
たしかに、店頭に並べまくるよりも、食べたい人の分だけ摂って食べる方が、海洋資源への打撃も少なくて済みますね。
さて、そんな騒ぎのあった2019年から一年後の今年、2020年なんと土用丑の日が終わった今日に至るまでうなぎの消費量が減少しないのだとか。
その理由としては、もちろん夏バテ対策のスタミナ作りもあるのでしょうが、なによりコロナウイルスによる外出自粛が大きな原因とされています。
そう、家の外に出ないから、出前でうなぎを食べようという家庭が増えたのです。
また、心理学の分野では『人はストレスを感じると散財しやすくなる』という傾向があることも判明されています。
この文章を読んでいる方の中にも、外出自粛の間に出前館やUberEATSなどを利用して普段は食べないような高い食べ物を購入した人も居るのでは無いでしょうか?
さらに、8/2には『二の丑』という土用丑の日バージョン2があったらしく、それに伴い多くの店舗がうなぎを追加ゴリ推ししたのだとか。
去年の炎上騒ぎがまるで嘘みたいですね。
そんな鰻ですが、どうして丑の日に食べるようになったのでしょうか。
次回はその辺を深堀していきたいと思います。
それでは皆さん、今日はこの辺で。
See you later alligator☆