やらかした。新幹線に置き忘れ。
運のない日はとことんついていないらしい。
先日、小生は四連休を取得した。祝日にあやかって、金曜日も休みにしたというわけだ。
さぁて、楽しい連休が始まるぞ!
と息巻いてた矢先だった。職場から突然一通の電話が鳴った。
「ごめーん、野々村。仕事入ったから出社してくんね?」
素敵な四連休の幕開けだ。
この日、小生は実家に帰ろうと思っていた。帰りの新幹線は決めていたし、荷造りも済ませていた。万事準備完了不備は無い。ところが、仕事をしなきゃならなくなった。最悪だ。
結局一日かけて仕事を終わらせ、さて新幹線に乗るぞ! と電車に向かうと今度は人身事故が発生した。
そうか、今日は祝日だが、世間は明日平日だものな。ともなれば、こういうこともあるだろう。
接触事故の男性が生きているといいのだが……。
などと思っていたが、清掃活動と安全点検で一時間半も経過してしまった。余程の人身事故だったらしい。
結局のところ、予定変更した新幹線にすら乗れなかった。
慌てて遅延証明書からチケットを変えてもらい、新幹線にとびのる。
まったくもって運のない一日だ。そう思いながら荷物を棚に置き、指定された窓際の席で外を眺めた。
気がつくと小生は眠りに落ちていた。いけないいけない。ふと外を見ると、目的地の看板が。危うく寝落ちしたまま全然関係ない駅に連れていかれてしまうところだった。
急いで駅に飛び出し、改札を出て地下鉄に飛び乗る。
とんだ弾丸帰還となってしまったが、それでも懐かしい匂いに胸がいっぱいになった。
帰ってきたんだ。
そんな思いが胸を締め付け、小生は長年使い続けた電車で帰路に着く。
そこで思い出した。
荷物は全部、新幹線の棚の上だということに。
なにやっても、うまくいかない。