自分でできることを増やしてあげよう
子供達と旅に行く時は、どこで、何泊、何をするか、気候を書いて、持ち物リストと旅行鞄を決めてあげ、荷造りはそれぞれにやらせていました。
今高校一年生の次女は、6歳くらいから自分で荷造りしているので、今や彼女の荷造りは芸術的なレベル。
長女は10歳の時にスケートの合宿に7週間出かける時も、私は一切手伝いませんでした。足りないものがあって困ることも勉強だし、本当に困れば、コーチに頼んで現地調達してもらえばいいのです。持って行ったタイツの枚数が足りず、コーチにも言えず、困ったと後から聞きましたが、それなら、これからはもっと注意深く準備すればいいのです。
一緒に合宿に行った高校生が、行く時はお母さんが荷造りしたので、帰りは荷物がスーツケースに入らず、Tシャツをみんなにあげたり、捨てたりして帰ってきたそうです。
料理も、小学生高学年で始めた頃は全部材料を切って、レシピを渡して作ってもらいました。そのうち、材料は自分たちで切ってもらうようにして、その次は、味付けも。今はクックパッドがあるから、料理は教えてもらわなくても大丈夫と言っています。
一番簡単なのは肉と野菜を炒めて、和風や中華味にするか、トマトソース入れるか、ジェノベーゼ入れるかでバリエーションを付けられるように教えました。
大学生の長女は今、アメリカで一軒家(シェアハウス)を借りて、自炊していますが、周りのアメリカ人は料理もあまりできず、片付けも下手だから、大変だと言っています。料理や片付けの段取りを教えておいてくれて本当に助かったとよく言ってくれます。
私は大学卒業して留学した時に、ご飯も炊けなかったので、就職してからも、子供を産むまで、冷蔵庫の中は空っぽでした。料理ができなくて、本当に困りました。
身近にあるできること、宅急便の送り状を自分で書かせる、郵便の再配達の手配を自分でやらせる、塾の申し込みを自分でさせる、新幹線や飛行機のチケットを手配する、一緒に行く旅の宿泊先を選ばせてみる、頂き物や出先でお世話になった時に、すぐにお礼を出す、など、私は教えてもらわなかったことを子供にはできるようになってほしいとの願いを込めて、中学生くらいの時から自分でやらせています。
留学の際の手続きも、ビザを申請したり、英文健康診断書を用意したりと極力本人にやらせていたので、アメリカ生活の中で、車を買ったり、アパートを借りたりと、親不在の環境で何とかやっています。
一つでもできることが増えれば、その子の人生はその分楽になります。親の目が届くうちに、一人でやらせてみて下さい。
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