めだかのせんせい
5月の日曜日。
学校でメダカを育てて観察するという授業があるので
「じぃちゃんの家で飼ってるメダカをもらいにいく。」と娘。
父は生き物が大好きで、今までにも海水魚・熱帯魚・犬・植物を愛し飼育してきた。
こだわりだすと本格的にやらないと気が済まない性分であり
それに迷惑する母であったが、父は拘るからには手を抜かないため
一人黙々と研究しては繁殖させ莫大なメダカを飼っている。業者かよ。と思うほどに。。。
娘を連れて、実家にいくと孫との約束を楽しみにしていた父がさっそく庭に出て待っていた。
メダカの飼育について孫に熱弁する父は、とてもうれしそうであり自慢げである。
じぃさんの熱弁に目を輝かせわくわくする娘。
「家でも飼いたい!」と言い出した。
じゃあ、お金かけずにあるもので育ててみるかぁということになり稚魚をもらってスーパーの裏口から発泡スチロールをわけていただくことに。
「餌も必要だね。」とホームセンターへ行くと、そこにちょうど良いメダカの鉢が並んであるのを発見。
まさかの、私が「どうせ飼うなら発泡スチロールなんかより鉢のほうが見栄えがいいよねぇ」と言ってしまったのだから仕方がない。
話は盛り上がり、本格的な石やら流木、水草まで父がプレゼントしてくれた。我が家まできてメダカの家の準備まで丁寧にしてくれたのだった。
その日の午後は意気投合したじぃと孫はずっと一緒に過ごし日記まで書いていた。とても楽しい時間だっただろう。ほほえましい姿だった。
学校へもっていったメダカは元気に育ち卵もたくさん産んだ。
よく見るとメダカのオス・メスの見分け方などもあるようで、観察していると面白い。卵の孵化する時間や温度の関係なども、大変勉強になった。
しばらくたった理科のテストでは100点を取った娘である。
じぃにテストを自慢げに見せつける娘。じぃも大喜びだった。
さて、現在の我が家のメダカであるが
あれほど沸いたメダカブームも去り、毎朝晩のえさやりは私の日課になっている。
娘よ・・・メダカが泣いておるぞ。
そろそろ寒くなってきてメダカも冬眠をするらしい。
冬眠をするために、柿の葉を数枚浮かべてやるとその下で静かに眠るのだそう。
柿の葉には殺菌作用もあり、冬眠中も水をきれいにしてくれるのだとか。
めだかの先生(父)が教えてくれて実家にある柿の葉をわけてくれた。
冬眠前にたくさん餌をたべさせ太らせることが重要なのだとか。
餌をやろうと鉢に近寄ると喜んで集まる姿が愛らしい。
我が家のメダカたちは冬を越せるかな・・・
がんばれ!メダカーズ。