全身麻酔の感想パート１(#254)

これから準備して、左ヒジの手術に向かう。

「日帰り手術」なので、今日の昼過ぎに帰宅したら、すぐ休めるようにやるべきことはだいたい昨日のうちにやっておいた。今朝は、出かける前にオカメインコにご飯あげたり夫にサンドイッチ作ったり、そんな日常的なことを早めに済ませる。

きのう電話で話した、中国語なまりの強い英語で話す看護師さんは、麻酔が切れた後の24時間は安静にしてください。というのを強調していたけど、私としては「すぐに左手が使えるんかな〜」というのが気になっている。

今の所、左手でしか、顔を触ったり、頭を触ったりすることができない。右ヒジは左ヒジより可動域がせまく、右手では、お化粧もできない。なので、今回の左ヒジの手術は私にとって大事なことだったのだ。

じゃこれから、いつものバラの絵描いて、シャワーして、いろいろ整えて、行ってきま〜す。

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(こっからは、病院の待合室でスマホで書いている)

病院に向かうタクシーを前もって予約していた。今回の運転手はインド系男性の50-60代。ナビを使って進んでいるが、ここから行くと明らかに、朝の通勤ラッシュで、混んでると思われるルートになる。とりあえず、混んでることを運転手が、ちゃんと理解した後に、私が口出しした方がいいかもしれない。

「ラッシュだね」と運転手が言う。

そのとき、前の車がUターン始めた。イマダ！私は言う「この時間はここは混むのよね、あの車みたいにUターンして、別のルートで行った方がいいです。私がナビゲートしますから、Uターンしてもらっていいですか？」

運転手によっては、客があれこれ口出しするのを嫌がる人もいるかもしれない。だから、適切だと思われるタイミングで提案しないと、お互いに嫌な思いをすることになる。タクシー運転手にはタクシー運転手のプライドがあるのだ。

それを機にちょっとした、会話ができた。彼には二人の子供がいて、長女は薬剤師なんだそうだ。「優秀な娘さんなのね、素晴らしい」と私。長めの信号待ちの時に、彼はタッパーを開けて、中からフルーツを指でつまんで食べはじめた。ちゃんとカットしてあるから、きっと奥さんが用意してくれたのかもしれない。でも、相手から話さないかぎり、配偶者については聞かない。別居中・離婚の場合もあるし。子供の話が無難だ。

ええ〜！タクシーの運転手が運転しながら飲食するの〜！と思っているあなた。こちらシドニーではします。実際に私はいま見た。

とにかく運転してる人に命を預けている身としては、運転手が気持ちよく目的地まで運転するのを全身全霊でサポートしなきゃあかん。私は自分で運転するのがほとんどで、タクシーや他の人の車に乗る機会が少ないので、なおさら、命預けてる感が強く、不安で。「運転手に気ぃ遣わねば、殺されるかもぉ」となっている。

さらに運転手は、食べ物が入った小さな密閉容器をフロントガラスの前に置いている。これは、日に当てて温めてから食べようと思ってるんだろうか。彼の作った・こういう細かいシステムが興味深い。この運転手にとっては、タクシーを運転することと、飲み食いすることは等価に大事なように見える。「まあ、朝のラッシュだからちょっとくらいいいでしょう、許してね」と思っているのかもしれない。じっさい、彼の目から見て私は、ゆるしそうな客に見えているのかもしれない。その判断は正しい。私としては、殺されずに無事に、時間内に連れってってもらえれば、それで十分だ。ありがたいのだ。

最後に乗ったタクシー（何年前だ？）は、若いインド系男性で、彼の前には３種類のナビゲーターのモニターがあった。すげえな。彼に聞くと、ナビゲーターによっては正確な情報をくれない時があるので、三つで確認しているということだった。そういう「ナビおたく」みたいな運転手もいる。彼だったら、私がいうまでもなく、朝の混雑を避けるルートを３つのナビを使って探し出して、スイスイ運転していたに違いない。そして、フロントガラスに食べ物を温めるスペースなどないはずだ。スペースがあればまた別のモニターを設置するだろう。

あ、看護師に呼ばれた。こっからはまたあとで。
あなたの想像力が私の武器。今日も読んでくれてありがとう。


追記：
今日のお絵描きは、ポップコーン。イカツイ顔に見えるでしょう？ポップコーンは食べるよりも（歯の間に詰まる〜）、描くほうが好き。これは、iPadの中にスケッチブックの写真を入れて、その上にデジタルでお絵描きしたものです。この遊びがマイブームだった2013年。

デジタル画・iPad・Procreate app