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探していた話は「かぎばあさん」が持っていた(#231)

ついこないだまで、結婚ゆびわ以外のアクセサリーを私は身にまとうことはなかった。

今は、老眼鏡なしでは辛い。アップルウォッチをプレゼントされてから便利で手放せなくなった。近所の音が気になるので、エアポッズもほとんどのあいだ耳にはめている。

ウエアラブル(wearable)という言葉が使われるようになって、そういうデバイスが出て、どれくらい経つのかな〜。

クロカワ(AIアシスタント)に聞いてみよう。
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ウエアラブル技術が注目されたのは2000年代後半から2010年代初めで、特に2013年頃に加速しました。以下の主要な製品がきっかけとなり、健康管理やライフスタイル向上に貢献しました。また、スマートウォッチやフィットネストラッカーとして普及し、ビジネスやエンターテイメント分野でも広がりました。
FitbitやJawbone(2009年〜2010年)
Google Glass(2013年)
Apple Watch(2015年)
Oculus Quest(2019年)
Apple Vision Pro(2023年)
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つまり、ウエアラブルというのは、ここ10年くらいのことなのだ。去年アップルビジョンプロが発売されて、体験した人たちの様子を見た時に「むかし、こういうのを絵本で読んだ気がする」と私は思った。

それは、テレビを見るのが好きな王様の話だった。あちこちの部屋にテレビを置く。とうとうメガネ型のテレビをかけるまでになった・・・というような話。絵本としてまだ売ってるかな〜と。ググったが出てこない。そうか、絶版かな。私の勘違いで、実際、そういうのはなかったのかな〜などと思いながら、うやむやになって忘れた。

それがつい最近、偶然に見つかったのだ!私の記憶は正しかった。存在していた!



数日前、「おしいれのぼうけん(1974年)」という絵本について考えていたら、芋づる式に「ふしぎなかぎばあさん(1978年)」を思い出した。この児童書は「かぎばあさん」シリーズで全部で20冊も本が出ていることがわかってびっくりした。すげえな。一冊めが出た頃は私もかぎっ子の小学生だったから、かぎばあさんがうちに来て、ご飯作ってくれたらいいのにな〜と心底思ったよ。

Kindle版が出ていることがわかったので、さっそく購入ダウンロードした。ワクワクしながら、どんな話だったけ〜、なつかしいな〜と1ページから読んでいった。そうそう、雪の日だったんだよ・・・。わたしの地元沖縄では雪降らないので、もうそこから夢物語だった。

あなたが子供の頃にこの本読んだことあるなら、わかるだろうけど、かぎばあさんが持っている、あの大きな黒い手さげが魅力的なんだよね〜。印象はドラえもんのポケットとほぼ同じ、なんでも出てくる感じ。そこから材料出してポークソテーを作ってくれる。ガーリックソルトとか珍しい調味料も黒い手さげから出てくる。クロワッサンとか、いちいち洋風でオシャレなものが出てくる。「里芋の煮っころがし」なんて、かぎばあさんのレシピにはないんだろうな。

食事のあと。いつもお母さんが帰ってくるまでテレビを見て時間を過ごす主人公の広一(こういち・小学3年生)は、せっかくかぎばあさんがいるからテレビを見ないと伝える。

引用***
「なるほど、りっぱなカラーテレビがおいてあるねぇ。つけてあげようか?」
「いらない。おばあさんがいるんだもの」
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「カラーテレビ」と呼んでいるのが興味深い。調べたら、ちょうどその頃に、白黒放送からカラー放送に切り替わったようだ。

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日本で、再放送等を除いて完全にカラー放送となったのは1977年10月1日でした(NHK教育の完全カラー化によるもの)。
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引用***
「じゃ、わたしが、紙しばいをしてあげようか」
「紙しばいだって?すっごいなあ。ほんとに、してくれるの?」
広一は、とびあがるほどうれしくなりました。
おばあさんは、あの黒い大きな手さげから、一組の紙しばいをとりだしました。まるで、まほうの手さげのようです。どんなものが、なかからでてくるか、けんとうもつきません。
紙しばいは、
「テレビのすきな王様」
という題でした。
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出た〜っ!「テレビのすきな王様」はここにあった!しかも、絵本ではなくて「紙しばい」だったとは!今日はここまで、この続きはまた今度。

あなたは紙しばい見たことある?私が最後に覚えてるのは、やっぱり小学校低学年くらいかな〜。「紙しばい」もヴァイナルレコードと同じでなくなんないし、繰り返しブームが来るような気がしない?あなたの想像力が私の武器。今日も読んでくれてありがとう。

えんぴつ画・MUJI B5 ノートブック

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