書く速さはカール・ルイス級・得意は「編集」と「赤入れ」(#010)
うちらの世代で短距離走のスターはなんたって、カール・ルイス。え?ボルトって何?食べられるの?そんなん知らん。
カールも今年で63歳だ。
自慢だが・私は書くのがはやい。当たり前だが・私は天才ではない・才能はない。
好きと訓練のタマモノだ。
昔から妄想・空想癖はあったが、長期入院中にさらに拍車がかかった。痛み・不快から意識を飛ばすために、あらゆる空想・妄想をした。頭の中で喋り続けた・歌い続けた。特に私が楽しんだのは編集だ。
「日の下に新しいものはない、オリジナリティは編集で作られる」
カッケー・胸ズキューン。
上京してまもなく手にいれた「編集の学校」という本に書いてあった。それからというもの、作るときは編集を念頭において作業するようになった。
中学校の時に講演に来てくれた・琉球放送アナウンサー・やなぎタクから「自分の中に引き出しをいっぱいもちなさい。それがアナウンサーになるときの大きな力になる」と教わった。
タクも今年で73歳だ。
高3の担任・国語教師・いとかずツヨシは、毎回授業まえに「今日のひっかかり」を話してくれた。胸ポケットから小さい手帳を取り出して読む。それがかっこよかった。気づきメモの習慣を学んだ。私の「引き出しの数」は手帳・メモの助けで今も増え続けている。
ツヨシも今年で75歳だ。
俳句に憧れて・歳時記も買ったが、プレバト見て満足どまりの私だ。「読者を信じて、不要な説明は書かない」を夏井いつきから学んだ。
イツキも今年で67歳だ。
俳人でもある夏目漱石の文章は、言葉の組み合わせとリズム感がよく、音読に向いてる文章はこういう文章だと教えてくれた。
ソウセキも今年で157歳だ。生きてれば。
村上春樹が言ってる。「上手い文章にはリズム・グルーブがある」わかったようなわかってないような微妙さは残るが、そのポイントを気づかせてくれた。私は自分の文章をしつこいほど赤入れ(校正)する。重視するのは、圧倒的にリズム感。
ハルキも今年で75歳だ。
こうやって私は多くの先輩たちから学んできた。
さてここで問題です。
年齢と共に・これまで上げた名前の中には、わたしが何も学んでない人がいます。一体それは誰でしょう。
答えは明日。みんな・良い一日を!