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ワライカワセミ(#224)

クッカバラ(Kookaburra/ワライカワセミ)が激しく鳴いている。午前6時前で外はまだ暗いというのに。

鳴き声が笑い声に似ているということで知られている鳥、クッカバラ。和名は「ワライカワセミ」。名前に「ワライ」が入っているくらい、鳴き声が笑っているように聞こえるということだ。

しかし、今となっては、私にはこの特徴的な鳴き声は笑い声には聞こえない。たぶん、私がクッカバラを人間の私に寄せるのではなくて、私が彼らの生態に寄って行ったからだと思う。それは良いことだと思う。何でもかんでも人間に寄せて擬人化するのもなんだかな〜と感じるからだ。新しい生き物を知る入口としてはいいけど、そのあとはもうちょっと彼らに近寄って彼らの目線で世界を見る方が面白いし、私の世界も広がるような気がする。

彼らが鳴いている様子は、「笑い」とはほど遠い。どちらかというと雄叫びとかそういう勇ましさのようなものを感じる。クッカバラは時々うちのベランダにやってくる。目の前であの鳴き方をしているのを見るのは感動的だ。まあ、相当うるさいけど。一羽が鳴くと呼応するようにどこかで別のクッカバラが鳴き始める。そのうち大合唱になる。

あなたが山や森に囲まれて住んでいるのなら、きっとわかるでしょう。朝は鳥の鳴き声がうるさい。本当にうるさい。うちは普通の住宅街だけどそれでも鳥の鳴き声は大きい。うちで飼っているつがいのオカメインコもうるさくなる。それはきっと、外で鳴いている鳥たちに向かって自分のテリトリーを宣言しているからだと思う。

あ、そうそう。シドニーに来てから、スズメを見た記憶がないんだよ。ハトは見る。カモメもツバメもいる。でもスズメ見たことないんだよな〜。どうやらスズメは、19世紀の終わりにイギリスから持ち込まれたらしいんだけれど、見たことないな〜。スズメ可愛いよね。

あなたの近所でよく見る鳥ってなに?うちはキバタン(オウム)かな〜。あなたの想像力が私の武器。今日も読んでくれてありがとう。

えんぴつ画・MUJI B5 ノートブック

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