ここ2年で出会った人とお酒を飲みながら話がしたい
さかのぼること2年前、1回目の緊急事態宣言が出た2020年4月7日の1日前に、すべり込みで小学校の入学式を迎えたわが子。入学早々長期の休校という未知の体験をしながらも、今ではたくさんの友だちができ、第6波での学級閉鎖も何のその、学校生活を楽しみまくっています。
保育園から小学校へ上がり、1歳から慣れ親しんだ友だちとは離れてしまいましたが、学童クラブに入り新たに違う学校の友だちもできました。習い事でも学年を超えた友だちができ、わが子にも新たなコミュニティが生まれています。
母であるわたしも、この2年でたくさんの人に出会いました。子どもの学校の先生方、子どもの友だちのパパママ、オンライン講座で一緒に学んだ仲間、自分の部署に異動してきたメンバー、仕事で関わった社外の方など…ざっと数えても、数十人は新しい人との出会いがありました。また、この2年以内に出会い、すぐにお別れした人もいました(ちなみに恋愛じゃなくて転職です)。
最近よく思うのは「あぁ〜この人と飲みながら話してみたい!」ということ。この2年、お酒を伴う会食がはばかられる生活が続いていることに加えて、昨年夏に出産したため、妊娠中から授乳中の現在も合わせて1年半近くお酒が飲めていません。外食とお酒なしの生活は慣れたものの、やっぱりおいしいご飯とお酒を楽しみながら、大人だけで色んな話がしたいよぉ〜!という気持ちがふつふつと湧いてくることがあります。
子育て中だと、夜に子どもを預けて外でお酒を飲むことがしょっちゅうできるわけではありません。わたしのなかでは、どうしても行きたい夜の集まりに参加することは、ここぞというときに使う切り札のカードを出す感覚です。そしてこのカードを出す準備は数日前から始まっています。
当日子どもが体調不良にならないように様子をチェックし、鼻水など怪しい気配があれば先回りして小児科へ行き薬をもらう。夫の仕事の繁忙状況とコンディション(心身ともに)を確認。万が一に備えてバックアップ体制の確保(うちの場合は祖父母の予定を確認しておく)。当日は朝から全力で仕事を前倒しして仕上げ、急な割り込み案件にも対応できるようにして残業を阻止。家事も済ませ、出かける直前に慌ててミスることがないように服のコーディネートやアクセ、靴も準備しておく、参加費用にお金を崩しておく、などなど…。
最近はあまりカードを使っていませんが、万全の準備で参加する夜の集まりへ懸ける思いは、並々ならぬものがあります。裏を返すと、どうでもいい集まりにカードを出す余裕はありません。参加する飲み会は厳選し、仕事の付き合い要素が強いものや実りのなさそうな飲み会は笑顔で参加を辞退しています。参加回数は少ないですが、本当に行きたい会にだけ参加するべく全力で調整するので、最終的な満足度は高いです。お金払って時間も使って、参加して損したな〜という飲み会はこれまでに幾度となくあったので、そういう会がなくなったのはよいことです。
今は子育て中に限らず、誰もがカードを出しづらい時代だと思います。必要なコミュニケーションの機会が失われてしまったのは悲しいですが、不要なコミュニケーションを手放すことができたのは救いです。この春からも、一緒に飲みたいなと思えるような人と出会えることを楽しみにしています。早く気兼ねなく(アルコールありでも、なしでも)ご飯を食べに行けるようになることを願って。
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