「ラブ、デス&ロボット」"彼女の声"が凄まじい。。。
たった17分間、されどこんなに息を呑んだ17分間、あっただろうか。
(※一部ネタバレ含みます。)
Netflixにて配信中の「ラブ、デス&ロボット」という作品の中にある
"彼女の声" という短編映画を観た。
そもそも偶然Youtubeでみつけた予告編を観て「なんじゃこりゃー??」
と一瞬で飲み込まれたのがキッカケだった。
その予告編がこちら。(※残虐シーンも含みます。閲覧ご注意ください)
予告編の再生ボタン押した途端、彼女に手ぐすね引かれて、死の淵に引きずり込まれそうになってしまったww!
湖に棲む伝説の魔女の登場シーンから、観ているこちらの心をグイっと掌握していく、そのスピード感はエグい。
彼女の柔軟な身体がくるくると舞い、強烈な、いや、凶烈な彼女の叫び声が耳を劈く!
次々と兵士たちが死へと追いやられるシーンであるのに
こんなにも美しすぎるのはなぜ。。
彼女の身体のフォルムの美しさ、彼女の身体に纏う装飾の美しさ。
森と湖の水面、その翳りと輝きのバランスも絶妙だ。
全ての映像にちりばめられた
【毒】と【美】が混ざり合うドキドキ感が、たまらない。
物語は、耳が聞こえず、彼女の声を聞かずに済んだ唯一の生存者の兵士が
彼女と相対して、刹那の情念が交錯する。
瞬時に強烈に惹かれ合いながら、常に死への畏怖の念がつきまとう演出は見事だった。一切のセリフもなく、「音」だけの世界というところも、観ているこちらの五感を引き摺り込んでいく。
このあたりの作り方は、「セブン」や「ファイト・クラブ」など、スリリングな作品を送り出してきた、デビッド・フィンチャー監督ならでは!!
そして、これがフルCG作品であることに、改めて驚愕させられる。
これ、もう人間の役者が要らなくなる世の中も来ちゃうんじゃないかな。
それこそが、本当の恐怖かもしれないけど。