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素直なナイフ

久しぶりの母と二人だけの夕食。

母が祖父祖母の介護疲れがピークだったのもあり
最近のLINEはとても暗かったり、時に激しかったり。

正直私もちょっとまいっていたので
会って話すことで少しは気が紛れるかなと
淡い期待を持ちながらの食事だった。

ところが、どっこい。

終始笑顔が絶えず、笑いながらの食事だったように
感じたのだが….母は心の中でグルグルしていたらしい。

私の「素直なナイフ」が炸裂してしまっていたようだ。
余計な一言…とも言える 苦笑

今まで言えなかったことを
「この雰囲気なら言ってもいいかな」と
思ってしまったのがいけなかった。
母は、とんでもなく外面が女優並みに良いのを
忘れていた(忘れてしまった…が正しいやも)。

「素直なナイフ」炸裂の内容は
母がつつかれたくない、「子育て」の思い出だ。

私も、良くは思っていない。
子供の頃、家の中で母が笑った顔を覚えていないくらいなので。

それを、ポロリと、グッサリと、
私がどう感じていたか、話してしまった。

良いのか悪いのか、今後どう転がるのか分からないが…
ただ、私の願いとしては、
母には幸せに、前向きに、嫌なモノに捕らわれず、
過ごしてほしい。

のに、やっぱり言うべきではなかった…
笑い話になると期待していた。

全然なるわけねーじゃーん!!泣
いくつだよ私は、いい歳してサー!!

もう、母からの怨みなのか、懺悔なのか、
よくわからないLINEが止まらんのである。

静かに、母の話だけをうなずて聞いていれば…
よかったのかなぁ、わからない。
ダレカ、オシエテ…セイカイヲ…


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