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「おかえり」と言える働き方から、次の働き方へ
2021年8月、夏休み真っただ中。
我が家には、昨年受験生で猛勉強していた現在中1の娘①と今年受験生で現在猛勉強中の小6の娘②がいます。
つまり年子姉妹です。
娘①が受験を決めたのは小4の時。
当初公立がいいと言っていた娘②も受験すると言い出して。
娘①娘②それぞれが6年生の2年間、あと2年後には教室をお休みしよう、姉妹のサポートに専念しよう、と私も決めました。
この決断は、私にとって悩むことなく普通に自然なことでした。
9時から14時で働き、子どもを預けず、家でおかえりと言って、パート以上の収入を得るが目標でした
娘①が幼稚園に入り、娘②が週一回のプレ幼稚園に通うことになった年に、私は細々とマンションの集会室でヨガを教えることを始めました。
二人とも幼稚園に入った年、
勇気を出して、区民センターの1室を借りて、オープンに募集してレッスンを始めました。
✓幼稚園に送って行って、お迎えに行ける時間
✓できるだけ開業資金をかけない
✓ブログを頑張る
✓(出来れば)パート以上の収入が得られるように頑張る
これだけを自分に課して、個人事業主をスタート。
(このタイミングで開業届も出しています)
ホントはもっと教室を増やすとか、
レッスン回数を増やすとかしたかった気持ちもありますが、
私自身、娘たちとの時間をしっかり味わいたかったのと、
娘たちを見送って、迎えるという当たり前なようで、たった4年(3年保育ですが、年子なので最短4年)だけの時間を大切にしたかったんです。
忙しくなりすぎると、体力的にしんどくて、精神的に不安定になったりするというのも、OL時代に経験していたから。
自分のキャパが広くないのも分かっていました。
それに、やっぱり不測の事態が起きるのが子供というもの。
何かの時に駆けつけられるママでいたかった、というのもあります。
うちの姉妹が幼稚園児の頃って、保育園か幼稚園かで、ママの働き方は大きく隔たりがありました。
今でこそ、垣根もほとんどなく、みんなが望む働き方を実現できる環境が出来て行っている過渡期が来ていると感じます。
無駄に反骨精神が強いので(笑
自分がベストだと思える働き方=雇われない、自分で時間を決められる、という状況で、ヨガ教室と同じ条件でパートで働いた場合の賃金を超えることを目標にしていました。
例えば…
当時、ヨガ教室は週1回2レッスン、労働時間は9時~12時の3時間。
時給1000円(ちょっと多いか)で、週1回3時間働いたら、3,000×月4回=12,000円以上が目標ということになります。
ヨガ講師だけど、ヨガをやってる時間だけが仕事時間じゃない
先程のパートの時給話は表向きで。
自分で部屋を借りて、人を集めて・・・となると、ただ単にヨガレッスンだけをしていれば収入になるわけではなく。
人を集めて、レッスンに来てもらうために始めたのがブログでした。
逆に、ブログだけめっちゃ頑張りました。
レッスンのない日や、子供たちが寝た後などがその時間で、この時間を入れると時給100円くらいかも・・・(涙
でも、このころは資金に余裕があるわけではないので、出来ることと言えば自分の時間を使うことしかできなかったんですよね。
文章を書くのは好きだったので、特段苦痛などはありませんでした。
ただ、知り合いに見られてなんやかんや言われるのは、まだ心がザワザワしていました。今はぜーんぜん気にならないけれど(笑
あくまで私の考えですが、
ヨガだけじゃなく、何かを教えている人で、
教えるということに収入が発生すると思うなと思うわけです。
その道の権威だったり、その人が教えると言えば、名前だけで人が集まるような人ならそれでOK。
つまり、人を集められるということはそれだけで収入に繋がる、とその時の私は身に染みて実感したわけです。
ブログを書くことで、自分の軸が確立していった
ブログを書くのは楽しかった。
その辺にいる誰でも書けるようなブログを書いていては、人は集まってくれない。
そう実感した私は、自分の想いや子どもへの関わりを大切にしていることをブログに書き、「自分はこういう人です」と発信できるように。
書くことで逆に自分のスタンスが整理され、子育て方針的なものの軸が出来ました。
ブログを書いていたおかげで、自分の子育ての軸が整った、と言えます。
ヨガ教室も3つまで増えました。
子供たちとの関係性をもっとよりよいものにしたいと思って、ISD個性心理学の勉強を始め、講師になり、セミナーなんかも開催したりしていました。
しかし、教室が3つに増えたこと、セミナーを開催したりするようになり。
体力的にも精神的にもハードになり「家で出来る仕事もしたいな」と思うようになったのです。
ヨガも個性心理学も外に出ることで得られる収入だったから。
宿題している横でブログを書く
小学生になった娘たちが、帰ってくる時には家にいることを決め、幼稚園児の頃からの”9時から14時まで働く”というスタンスは変えませんでした。
宿題をしたり、学校でのことを話してくれる時間には、ママも仕事頑張ってるよ、という姿を見せることも含め、隣でパソコンに向かってブログを書いていました。
ブログをほめて貰えて、
ブログの転載の依頼があったり、
ブログ自体がお仕事になっていったのもこの時期で。
ヨガ講師とISD個性心理学講師、ブログ講師、とお仕事が増えていきました。
特に女子の難しいお年頃には、家でどっしり待っていたい
女の子は難しいお年頃を迎えます。
親の出る幕があるかないかは別として、
凹むことも、傷ついて帰ってくることもあるでしょう。
そんな日にはただ「おかえり」と言ってあげたい。
特に、高学年になった辺りには、「ただいま~」という声のトーンに耳を澄ましていたような気がします。
子供が大きくなってきたら外に出て働くようになるママが多いなか、私は逆に、お年頃の姉妹が帰ってきた時に、揺るぎなく家にいる母でありたいと思うようになっていました。
ライターの仕事をしたい!と思うようになり、宣言して、ライターをスタートしたのもこの頃です。
体力的にも 精神的にもハードなのは?
娘①が受験を決めた時、私もヨガ教室をお休みすると決めました。
ただ仕事をしない、と決めたわけではありません。
だって、収入は必要です。
その時点で、4つ仕事がありました。
・ヨガ講師
・ISD個性心理学講師
・ブログ講師
・ライター
娘はもちろん、きっと私も不安定にな時期を過ごすのは間違いないので。
一番ハードで、メンタルに影響する仕事をお休みすることにしたのです。
何が一番ハードって、「自分で人を集めること」です。
不安定な精神状態になるであろう受験の時期、自分もぶっちゃけ安定したメンタルを保てる自信はまったくなし。
この2年間のお休みを見据えて「在宅ワーク」への道も進めていたおかげで、家で働く、は確保出来ていました。(ありがたい!)
ライターの仕事は、ちょくちょくご紹介やご縁であるのもありがたいのですが、定期的にお仕事があるわけではなく。
もうちょっとあった方がいいな~と、ついにパートに出ることにしました。
パートのおかげで、家にいる時間を受験生の母に専念できた
条件は2つ。
✓週2~3回
✓近所であること
✓小学生の帰宅時間に帰れるor塾弁を作って見送れる時間
という結構自分勝手な条件だったわりに、条件が合うパートが見つかったところで、コロナがやってきました。
私は週2でパートに行くことが決まっていて(医療関係です、将来役立てそう)、ヤバイじゃん!ってなってたら、
幸いオットが在宅勤務になり、子どもたちだけで家にいるということが避けられました。
ここで、実感したのは、やはり雇用されていると自分で時間を決められないということ。
家にいたい、は優先されないということ。
もう、すっかり雇用される働き方にそぐわなくなっていたようです(笑
ただ、拘束時間があるものの、家にいる時間に仕事をしなくてもいいというのは、受験生の勉強を見たり、丸付けたり、コピーしたりと忙しい母にはちょうどよかったです。
在宅ワークもしていたので、100%そうとは言い切れませんが、自分で仕事を作らないと仕事はないよ、という状況だったらしんどかっただろうな、と思います。
子どもの成長に合わせて働き方を変える
こうして振り返ってみると、
私は子どもたちのライフスタイルに合わせて、
どういう関わりをしたいかを考えて
そのライフスタイルに合うように
働き方を変化させてきました。
少し先の成長をイメージして、
どういう働き方がベストかなと想像して
そのために準備していく。
基本は、子どもが家にいるときは私も家にいるようにする、ということを自分に課しているようです。
もちろん留守番をしてもらったり、
鍵を持たせることもあります。
ただ、それはイレギュラーな方。
何かをするわけではなく。
ただ、そばにいるよという安心感と、
大切にしているという姿を
言葉で言わなくても、
感じてもらえたらいいな、と。
仕事と子育てを天秤にかけなければいけないのがつらいのだ
急に偉そうなことを書きますが、
世の中は一気に変わっていっています。
会社が副業を推進したり、
終身雇用制度は崩壊しつつ
これまでになかった仕事が生まれて
これまで当たり前だった仕事がなくなっていくかもしれません。
何だか漠然とした不安ってあると思うんです、みんな。
ワーママだったら、キャリアの継続は大切だし、キャリアが途切れてしまうことは勿体ないし、怖いと思います。
私みたいなフリーランスは、いつまで仕事があるか、なくなるか分かりません。
こんな不確定な時代に、何が大切かって考えたら、私の場合は、家族との暮らしを全力で味わい尽くすことだったんです。
仕事と子育てを分けて考えているのは、どちらにとっても危ういんじゃないかと思うんです。
仕事と子育ての両立って言葉がいつも私たちママの中では呪文のように私たちを縛っていますが、両立がしんどいんじゃない。
どっちもやりたいように出来なくて、どちらかの「やりたい」を諦めないといけないのが、ママにとって一番つらいこと。
例えば、フルタイムで働くママは中学受験は無理、と諦めた話を聞いたり
私のようなフリーランスが、社会保険の負担が大きいとか、働けども働けども、収入がなかなか安定しないとか。
ただ。全部が叶う働き方って言うと、
どんな人でもそんな状況になれることは難しいかもしれない。
白黒つけなくてもいい。グレーも選択肢の一つ
でも、
その時期だけを切り取って、
この時期は子育てに専念する時期、
今は仕事をバリバリ頑張る時期と、
白黒つけるんじゃなく。
配分を変えながら、
その時その時バランスをとっていく働き方という選択肢を持てると、
グッと幸せ度が上がるんじゃないかと思います。
例えば、先述のように、私は5つの仕事があります。
ヨガ講師
個性心理学講師
ライター
在宅ワークで事務
医療事務のパート
これらを組み合わせて、
その時に一番ベストな組み合わせで働くのが、私の働き方です。
来年は次の働き方へ
今年は娘②の受験に一緒に専念していますが、
来年娘②が無事中学生になったら、
今のような働き方ではなくていいと思っていて。
いよいよ姉妹が中学生になると
また私の子育てのステージが変わるのは間違いないので、次はどんな働き方をしようか、新しいことにチャレンジするのもいいなぁと思ったり。
また正社員とか派遣社員とか
どこかに所属して、その仕事をガッツリ取り組んでみたいと思いますし、フリーランスの仕事をもっとガツガツやってもいいかも、とか。
やってみたいこととか、
これまでの経験を生かすとか
まだまだ新しい働き方が出来るのは
楽しみな気もします。
一つだけ残念なのは、
一つの仕事を続けたのが、最長で8年で、勤続年数によってもらえる休暇とか旅行券とかがもらえなかったことと、ボーナスがないこと。
ただそれもこれからはあまり期待できないかもしれないですよね。
働き方に選択肢があれば、幸福度は上がる
結婚して、オットが出来
出産して、子どもができて。
自分だけが感じる幸せではなく、
自分の周りの人も一緒に幸せを感じられることが、今の私の幸せです。
働き方の選択肢を、自分で持っていると
天秤にかけてどちらかを選ばなくてはいけないときに、一番傷が少なく、何なら傷もなく、選び取れると思います。
私のような働き方は、パラレルワーカー、ポートフォリオワーカーなどと言われるようです。
こっちがダメなら、こっち、と
一つに絞ってダメなときの不安がなくなり、いつでも何しても働いていけるという自信に繋がっていると思います。
一つを極めるプロを目指す働き方は、本当に憧れます。
私はなれなかったから。
でも、これしかない、これしか出来ないという働き方は、変化するライフステージには対応出来ないと感じています。
もし、これを読んでくださっているあなたが、働き方をいろいろ考えている段階なら、一つだけじゃなく、出来ることを増やして、肩書きが増える働き方も選択肢の一つに加えてもらえたらうれしいです。