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【2024年10月 6府県旅行記】⑫岐阜 白川郷「どぶろく祭り」

10月に5日間で6府県、総移動距離2500キロを回るダイナミックな旅をしてきました。
こちらはその旅行記です。

旅程

10月11日 退勤後羽田発―広島泊 
10月12日広島島根→広島泊
10月13日 広島→大阪→名古屋泊 
10月14日 名古屋→高山→白川郷泊 ←今回
10月15日 岐阜→金沢→帰宅

白川郷に全員集合!

さて、今回の4泊5日旅行の中で最大のイベントが「どぶろく祭り」への参加でした。10月14日に現地集合というミッションで集まったのは総勢13名。みんな東京近郊在住にも関わらず、白川郷への出発地は東京、金沢、名古屋、高山、と別の旅行をくっつけたり仕事の都合だったりでそれぞれが勝手に集まるという自由で楽しい大人たち!

私たち高山組は、発車3分前というギリギリのタイミングでバスターミナルに到着し、なんとか白川郷行きのバスに乗り込みました。
白川郷へは14:10着。

合掌造り集落とのどかな田園風景が広がる

タイムスリップしたかのような、白川郷の合掌造り集落に目を奪われながらしばし散策。来てよかったー!

白川村

白川村の人口は令和6年10月1日現在で1481人。ダムや高速道路、発電所の建設などで1960年代~2000年ごろまでは人口が2000人近くを維持していたようですが、現在はそうした一時的な人口は減り、過疎化が進んでいるようです。1995年に白川郷・五箇山の合掌造り集落がユネスコの世界遺産に登録されると、観光客はそれまでの年間60万人から140万人に一気に増加。しかもコロナ後のインバウンドの増加によって近年は180万人と集落人口600人の実に3000倍の人が押し寄せています。それだけの人を受け入れるだけでも大変だと思いますが、観光が増えても合掌造りの家は基本的に民家ですし、眺めて帰る短期滞在が多いので村にあまりお金が落ちないという話も聞きます。今回ツアーメンバーの中に、白川村のPRをお手伝いしている方もいたので、そんな話も聞きつつ、適正な観光について少し考えながら村を歩きました。

どぶろく祭り

さて、いよいよどぶろく祭りです。五穀豊穣、家内安全などを祈る神事で、御神酒としてどぶろくが振舞われる奇祭です。白川郷では、和銅年間(700年代)からどぶろくが作られていたとか。今回私たちが参加したのは、白川八幡神社のお祭りです。タイムスケジュールはこのようになっています。

  • [8時00分~]祭典:神社で祭典神事

  • [9時00分~]村廻り:地区内への御神幸行列

  • [15時00分~]どぶろくの儀:神社境内

  • [15時30分~17時00分]どぶろく振舞:神社境内
              春駒・民謡奉納:神社奉芸殿

  • [19時00分~]獅子舞奉納:神社境内

  •          郷土芸能奉納:神社奉芸殿

私たちは、15時のどぶろくの儀に間に合うように神社に向かいました。
神社に近づくと、お囃子の音が聞こえ、境内では獅子舞が行われていました。

これがまあカッコいいのなんのって!
間近で鑑賞できるので、大迫力です。お囃子ももちろん生演奏。
獅子舞が終わると、いよいよどぶろくの振る舞いが始まります。
神社の酒蔵で作られたどぶろくは、祈祷ののち来客に振舞われます。
観光客は500円で専用の盃を購入し、境内の指定されたエリアに座って待ちます。そうすると割烹着を着たおかみさんたちがやかんを持って盃にどぶろくをどんどん注いでくれます。

米粒が見えるぐらいどろっとしています
割烹着を着た村のみなさんが、何往復もして私たちにどぶろくを注いでくれます

恐るべきことに盃500円以外にお金はかかりません。実質、飲み放題!
なんて言ってはいけませんね、一応、神事ですから。
神社以外では飲めず、持ち帰りも禁止。飲みやすいけれどもくれぐれも飲みすぎないように、おかみさんにセクハラしないように、と何度もアナウンスがありました。
どぶろくはどろっとして酸味が強めですが飲みやすかったです。洗練された日本酒とは別物ですが、ここに来なければ絶対に飲めないローカルな味わいに、ついつい何度もお代わり。おかみさんは何度もやってきてくれるので、油断しているとどんどん注がれて酔っぱらってしまいます。
ちなみに、神社の境内には石段の部分があり、足腰に不安のある方は早めにそのエリアを押さえたほうがいいと思います。私も膝が痛くて正座とかできないので、ちょっと苦労しました。おかみさんたちの通路を確保しなくてはならないので足を伸ばすスペースはないです。わかっている方は、小さい椅子を持ってきていました。座るスペースも狭いので、私のうしろのおばあちゃんはずっと私の背中を背もたれ代わりにしていました(めちゃめちゃ体重かけられてた)・・・。
舞台では伝統芸能が披露され、踊りや七福神のお芝居など楽しく鑑賞しながら杯を重ねました。

秋晴れの空気と、美しい集落の風景、そしてここでしか飲めないどぶろく。
至福の時でした。
この日は「御宿 結の庄」に宿泊。

こちらも白川郷の文化をリスペクトしたホテルで、村と体験が地続きな感じがしてよかったです。お料理がおいしかったのはもちろん、五平餅や夜泣きそばのサービスなど嬉しいおもてなしもありました。

今回の移動

高山 13:20発 濃飛バス → 白川郷 14:10着

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